今週末は久しぶりに車で遠出をする予定だが、ガソリン価格が上昇しているのでちょっと燃費が気になるところだ。もっとも私のように今のところ月に2,3度しか車に乗らない人間にとっては、燃費の良し悪しはそれ程大きな問題ではない。燃費の良いハイブリッド車を買ってもペイオフしない可能性が高い。
ニューヨークタイムズを読んでいたら、TrueCar.comという自動車関連のサイトがエコカーがペイオフするかどうか論じている記事に出合った。
それによるとトヨタ・プリウスとリンカーンMKZとフォルクスワーゲン・ジェッタのディーゼルエンジン車以外の低燃費車は車体価格が高いので、燃料代の差額で元を取るのは大変だということだ。
ハイブリッド車のプリウスとリンカーンMKZの場合は同サイズのガソリン車に較べて2年で元を取ることができるが、他のハイブリッド車の場合は元を取るのに最低5年はかかるという。その前提条件は年間1.5万マイル(2.4万キロ)走行してガソリン価格がガロン4ドルというものだ。
もしガソリン価格がガロン4ドルから5ドルに上昇すると、フォードFusionというハイブリッド車の場合は元を取る期間が8年半から6年半に短縮するとTrueCar.comは計算している。
また日産の電気自動車リーフを買う人は元を取る(同サイズのガソリン車日産ベルサとの価格差を回収する)のに9年近くかかるという。
それでもハイブリッド車や電気自動車が売れる(GMはボルトの生産を一時中止したが)のは何故だろうか?
消費者はそろばん勘定だけでない何か、例えば環境に優しい車を運転することに満足を覚える等のモチベーションを持っているからだろうと思われる。「消費者が欲しいと思う車を提供するなら彼等はそのためにプレミアムを払うことを気にしないよ」というあるアナリストの言葉をニューヨークタイムズは引用していた。
そもそもそろばん勘定だけでいうと、東京近郊に住む場合、レジャー目的でれば自家用車を持つということ自体すでにそろばん勘定に合わないということになるのだが。