Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

辛い思い

2014-11-08 23:11:22 | 犬・猫・犬友・動物たち
早くブログに書かなくてはいけないと思いながらず~っと書けないでいた事・・・・。
何人かの方からコメント頂いたり、メールで尋ねられるたび書かなくてはいけない、と思ってました。

そ う・・・・・
その後、ピーチの話題が出て来ないのにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが・・・

ピーチはもううちにはいません。
サトレペパパがみずからの手でシェルターのスタッフに引き渡して来ました。
私たちがピーチと会ったシェルターではありません。そこへ連れて行ったら安楽死しか残ってないから・・・。

絶対にあって欲しくなかった結果・・・・シェルターへ戻すこと・・・・・。

7月28日にピーチの記事を書いた後、又サトリとピーチがサトレペパパの前でけんかを始め、1人で止められないサトレペパパは私を呼んで私がサトリの首輪をつかんでなんとか収拾がついた、と言う事がありました。
サトリは『超』がつくアルファタイプでピーチの社会化不足の為に見え隠れする、「おどおどさ」が我慢ならない・・・と言う感じでした。
例え、そんな性格のサトリだとしても、本当は私たち飼い主がコントロールしなくてはいけないのですが、サトリのしつけにはある意味失敗したと思っています。(それはまた後日お話しするとして)

サトレペパパはピーチが大好きでした。確かに、オンリーワンドッグならピーチは素晴らしいパートナー犬になってたと思います。賢いし、人が大好きで、コマンドにも従うし・・・。
ペーハはああ言うおっとりした性格なのでピーチにガウガウやられても、反撃する訳でもなく上手くかわしてました。
でも、ピーチの姿を見るとコソコソするレイラや、ピーチの行動に常に目を光らせているサトリがいる我が家ではやはり無理があるのではないかと、サトレペパパもピーチを受け入れてくれる人を探そうかと思い始めたところでした。

そんな矢先、再度サトリとピーチが殺し合いになるんじゃないかと思うようなけんかをしたのです。過去に数回対立があり、お互いに溜まっている物が爆発したのか・・・。

11歳のサトリが1歳ちょっとのピットブルMixのピーチにかなうはずがありません。前回のけんかで足をやられてるし。
痛さをこらえる声を出しながらも戦う事を止めないサトリを又、助けなくちゃ!と思って何とか2頭を止めようとしたのですが、今回は私、失敗しました。

結果、私は救急車を呼ぶはめになり、助けに来てくれた隣人であり友人でもあるマットに付き添われて救急車に乗りました。
自分の怪我の様子を詳細にブログに書くつもりはないですが、再び傷ついた左中指と腕を手術する事になり3日間ほど入院しました。生まれてこのかた、怪我をして入院した事などない私がなんでアメリカへ来てこんな事になるのか、と思うと情けないやら悔しいやら・・・。

サトレペパパは道場で稽古中だったのですが、偶然携帯のボイスメールに入った私の叫び声が聴こえたらしくただ事ではないとマットに電話をして様子を見に行って欲しいと頼んだのだそうです。
自分がこれ以上怪我をしてはいけないと思ったので、もうどっちかの犬が殺されても仕方ないとあきらめて放っておいたら、疲れてきたのかハァハァ言いながらお互いに離れた所にいるのが見えました。
マットの車で家を出た所で救急車が来て、その後、何だかわからないけど、また救急車が来て・・・2台目の救急車に乗りこんだ時、道着を着たままでかけつけたサトレペパパに会いました。
何から話したらいいのかわからなくて、黙ってたのだけど、後になってサトレペパパに
「あの時はショックで気が動転してた?」
と言われました。
サトリは、マットが救急病院へ連れて行ってくれ治療をしてもらいました。

私は、左手にギプスをはめたので手が使えなくなり家の事、私の世話、動物の世話はすべてサトレペパパがしなくてはならなくなりました。犬たちも、特にサトリとレイラ、ピーチが一緒にならないようにいつも
「サトリはポーチにいる」
「レイラは家の中」
「ピーチが家の中にはいる」
「じゃ、レイラを外に出すから」
と言うように神経を使いました。
サトレペパパは、仕事をしながら、時々は道場へも連れて行ったりしてピーチの社会化トレーニングを更に厳しく続けてました。ピーチが少しでも他の犬に対して攻撃性を見せなくなるように・・・。

あちこちの動物愛護団体に電話をして空きがないか聞きました。
ある団体に空きがあると喜んだのもつかぬま、ピーチがピットブル系と知って断られました。
うちから近い所にあるシェルターが簡単な性格テストをして合格したら次の飼い主を探してくれる、と言ってくれましたが、ピーチをシェルターに戻すのは最後の最後の選択でしたから
「Adopt me(私を家の子にして)」
と言うTシャツを着せて町を歩いたりもしました。
広告も作って貼りました。
私たちも必死でした。社会化が出来てないだけで、大人は勿論、子供にも鶏にもいい子なピーチでしたから。

あるサイトに広告を出したら年配の女性がコンタクトしてくれたので、ピーチを連れて行ってみました。
彼女の家には既に犬がいましたが、彼女いわく、とてもおとなしい女の子だ そうですが、だいぶ良くなったとはいえピーチはまだまだ他の犬と一緒に遊べるまでになってないので、サトレペパパがピーチと暮らすにあたって・・・と色々と話をしました。
結局、彼女は、そこまで犬をコントロール出来る自信がないと辞退されました。
残念でしたが、手に負えないから、と放棄されるよりよかったと思ってます。

なかなか引き取り場所が見つからないまま、まただらだらと日は過ぎて行きましたが、サトリ、レイラ、私、サトレペパパのストレスもピークに来つつあるのがわかりました。
でも、私からピーチを連れて行こう、とサトレペパパに言いだせませんでした。
だって、サトレペパパが心から愛しいと思っているピーチなのだもの。
「どっかに家借りてそこでピーチと暮らしたら?」
って冗談を言ってしまう位大事にしてました。それだけに、トレーニングも厳しかった。ショックカラーも買いました。
これがピーチには結構合ってた様で、分離不安症も穏やかになったし、他の犬に対しての攻撃性も驚くほど軽減されました。

そんなある日、突然、
「今日、ピーチをシェルターへ連れて行こう。」
とサトレペパパが言ったのです。
8月20日でした。
私は外で待っていたのだけど、サトレペパパはピーチを置いて出てくると、こらえきれずに涙を流しました。
「ピーチはとても偉かったよ。中の犬たちがうるさく吠えまくっている中を係りの人に連れられておとなしく奥へ歩いて行った。きっとテストに合格するだろうね。」
って・・・。

その後、ピーチがどうなったのかわかりません。
シェルターに聞こうか、とサトレペパパは言いますが、「きっと新しい生活を始めてるよ。例え、残念な結果であっても、次のライフはきっと幸せになると信じようよ。(トレーニングで)あれだけ変わって来たんだもん。」と私は言います。
サトレペパパは、とても強い人だけど、ピーチをシェルターへ連れて行こうと決意した時の気持ちを思うと、このままの方がいいような気がするから。
ピーチと過ごした2ヶ月・・・。代償は大きかったけど学んだ事も多かった気がする。

私の手
今も病院へ1ヶ月に1回くらいと、リハビリに週2回通ってます。
元には戻らないけれど、それなりに生活してます。

色んな意味で今年一番の辛い出来事かもしれません。





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