学級崩壊、虐待…現実は小説よりもっと重く、もっとつらい。
たとえ別れても、二度と会わなくても、一緒にいた場所がなくなってしまったとしても、幸せなひとときがあった記憶が、それからの一生を支えてくれる。どんなに不幸なことがあったとしても、その記憶が自分を救ってくれる。
しあわせは、晩ごはんを食べておふろに入ってふとんに入っておかあさんにおやすみを言ってもらうときの気持ちです。
「きみはいい子」…わるい子なんて、いません。
たとえ別れても、二度と会わなくても、一緒にいた場所がなくなってしまったとしても、幸せなひとときがあった記憶が、それからの一生を支えてくれる。どんなに不幸なことがあったとしても、その記憶が自分を救ってくれる。
しあわせは、晩ごはんを食べておふろに入ってふとんに入っておかあさんにおやすみを言ってもらうときの気持ちです。
「きみはいい子」…わるい子なんて、いません。
もっと知られても良い作品と思う。
「虐待」がテーマなので、一部の読者にしか受けなかったのかもしれない。
でも、よても良い作品で、中脇作品の中でも「世界の果てのこどもたち」と並んで代表作、と感じています。
「わたしをみつけて」でも、虐待が出てくるので、著者の中で重要なテーマなんでしょうね。私は「家族」をテーマにした作品が好きなので、中脇作品はどれも気になります。
学級崩壊や虐待の裏には「家族」があります。
まだ6年(6歳)しか生きていないのに、家族に愛されるために必死に努力する子ども、まだ10年も生きていないのに、命懸けのいたずらを繰り返しては「ぼくを見て!」と、訴える子ども…
ひとりひとりの子どもの顔が浮かんできます。
きみはいい子だよ、大事な子だよ、大好きだよ…と思われて育てば、虐待も学級崩壊も起こらないのではないかと、思います。