HIROの のはらうた

2012/7/31からブログを始めました。

23/8/5 人騒がせな名画たち📚木村泰司

2023-08-05 | 本・映画・能楽・美術館など
最近、本を読むのが面白くてしかたない、毎日の楽しみです。
早朝に今日の掃除を終わらせて…
「興味をもって読みました」と紹介していただいたた本1冊目。

「幸せな夫婦」ユディト・レイステル
この時代、笑顔は愚かさと自己抑制の欠如とみなされていました。17世紀のオランダ絵画で笑みを浮かべた顔が描かれている場合は、往々にして自制することができない愚かな人間であることを示しているのです。

「ヘレネにパリスについていくように説得するヴィーナス」アンゲリカ・カウフマン
女性は男性の裸体モデルを研究することも許されず、歴史画家への道が女性には閉ざされがちでもありました。

「エトワール」エドガー・ドガ
「絵画には少しミステリーが必要」と考えていたドカらしい仄めかしです。大都会パリの風俗を理想化せずに切り取ったドカらしい切れ味となっています。上から見下ろすような構図には、浮世絵の影響が表れています。

「歴史画家」という言葉を初めて知りました。
歴史画とは、歴史上の事件や神話・宗教を取材した絵画を指す。
歴史画は、その絵が描かれた時代の写真や記録の役割もしているのだな、と思いました。
歴史画もミステリ。

ゴッホの「花咲くアーモンドの木の花」の絵を観てみたい。