連日行われる、新年会に謝恩会に歓送迎会に……。
疲れ気味なうえに、つい飲み過ぎてしまって“二日酔い”。その時は後悔するのに、飲み会が始まるとまた同じことを繰り返す……。
この連鎖から抜け出せないものでしょうか?
■どうして二日酔いになるの?
そもそも、どうして人は“二日酔い”をしてしまうのでしょう?
よく言われるのは、アルコールを分解する際に分泌される“アセトアルデヒド”が原因、というもの。
しかし、久里浜医療センター精神科診療部長の木村充先生は『日経Goodday』インタビューの中で、「アセトアルデヒドだけでなく、体調、アルコールに添加される不純物、そしてアルコール同士の飲み合わせなど、様々な原因が複雑に関係していると考えられる」と答えています。
■しじみ汁だけじゃない!「二日酔いに効く食べ物」って?
わかっていても、ついついやっちゃう「二日酔い」。
アルコールの分解作業は、肝臓に大きな負担だってことはみんな知っていますよね。それを助けるのが「タウリン」。栄養ドリンクなどにも「タウリン〇〇mg!」とよく書いてあります。
しかし、栄養ドリンクじゃなくたって「タウリン」を摂取する方法はあるんです。
それが、牡蠣、イカやタコなどの魚介類。
これらは、お酒のおつまみになるだけでなく二日酔い対策に効果を発揮するのでおススメ。
二日酔いに「しじみ汁」が効くともよく言われていますが、これも「タウリン」が豊富に含まれているから。さらに、アルコールの利尿作用で水分と塩分が不足していますから、それらを補うという意味ではとても利にかなっているんです。
フランスやスペインでは、二日酔いになってしまったら「ブイヤベース」を飲むんです。ブイヤベースとは、魚介をハーブで煮込んだ“あら汁”のようなスープ。
殻もまるごと入れて出汁にするので、さっと作れる欧州版“味噌汁”とも言えますね。これも水分、塩分、タウリンがオールインワンで摂取できるんです。
いかがでしたか? もちろん、お酒を飲む時は水分補給が最優先ですが、二日酔いになりやすい人は、薬やドリンクに頼らず、おつまみなどを見直してみるのもいいかもしれませんね。