里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

中高年に向けた正しい食事のあり方本

2014年08月19日 | 秋ネタ

健康を考える上で食事の影響が極めて重要であることは言うまでもない。しかし、その割に正しい栄養知識を持って食生活を送っている人は非常に少ない。特に40代になったら「栄養不足」は寿命に直結する。そろそろ本気で知識を身に付けておいたほうがよさそうだ。

 「新型栄養失調」なる言葉があるらしい。三度きちんと食事をとっているのに栄養不足に陥る人が増えている、というのだ。飽食の時代といわれて久しい日本において、何とも不思議な話ではある。

 そんな現状に警鐘を鳴らし、特に中高年に向けた正しい食事のあり方を唱える本が話題だ。

 その名も「9割の人が栄養不足で早死にする!」(さくら舎刊)。著者は日本初の栄養療法専門医療施設「新宿溝口クリニック」院長の溝口徹医師。体に必要な栄養素を補給する方法で、さまざまな不定愁訴を伴う疾患の治療に取り組む著者が、40代からの体の変化に合わせて、取るべき栄養、避けたい栄養、注意点などをわかりやすく解説している。

 「栄養療法」などというと、何やら難解な内容かと思いがちだが、サブタイトルにも「40代からの『まわりが驚くほど若くなる』食べ方」とあるように、日々の食生活の注意点を、実例を交えた読み物として紹介しているので、スラスラと読めてしまうのがありがたい。

 「現代人が持つ“栄養に関する誤解”は数多い」と著者は嘆く。例えば、猛暑日が続くこの時期に見られる誤解として著者が紹介するのが“スポーツドリンク信仰”だ。

 この時期もっとも怖い存在である熱中症に、万一かかってしまった時、「スポーツドリンクを飲む(飲ませる)のが最も効果的」と考える人は多い。しかし「熱中症にかかった状況でスポーツドリンクを飲むと、かえって脱水状態が進行してしまうので危険です」と著者。その理由はこうだ。

 汗によって水分が失われると、血液が濃縮されて浸透圧が高くなる。すると細胞から水分が血液に浸透し細胞はさらに脱水してしまい、機能低下に拍車がかかる。加えて熱中症の時の体は興奮状態にあるため、血糖を上げる反応が出ている。そこにスポーツドリンクなどを供給してしまうと血糖値はさらに上昇し、「弊害ばかりでいいことは一つもない」というから恐ろしい。

 ならばどうすればいいのかと尋ねると、「冷えた麦茶でミネラル分を補給し、疲れがあれば梅干しを食べる。このほうがよほど理にかなっています」と著者はいう。

 他にも、食が細くなった、抜け毛が多くなった、加齢臭が出てきた、膝が痛い、ものが飲み込みにくくなった、疲れ目や老眼、酒に弱くなった-など、小紙主要読者層であるお父さん世代にとって、切実な諸問題と栄養の関係が明解に語られ、その解決策も提示されている。

 「サラリーマンが日常なにげなく食べている食事が命を縮めている。でも、食事にちょっと興味を持つだけで、早死にを防ぐ可能性が高まるのです。なるべく40代のうちにそのことに気付いてほしい」(溝口医師)

 本気で「老い」にブレーキをかけたいなら、いますぐ「食べ方」に気を使うべきなのだ。 (竹中秀二)

■誤解されやすい栄養の知識
(1)カロリーオーバーでも栄養不足になる
(2)国の推奨する栄養摂取量は「健康量」ではない
(3)コレステロールが低すぎると、あらゆる病気のリスクが高まる
(4)動物性タンパク質は長寿のカギ
(5)鬱病の背景には低血糖やビタミンB群の不足が…



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。