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横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

老兵は去るのみ★

2014年12月12日 | 冬ネタ

産経新聞社が8日にまとめた衆院選の終盤情勢では、野党の党首級が自身の選挙区で軒並み苦戦や接戦を強いられている。「選挙に強い」とされてきた幹部ですら、他の候補者の当落どころか自身の選挙を心配しなくてはならない状況となり、党の選挙戦略に影響するのは避けられない。(峯匡孝)

 とりわけ深刻なのが民主党だ。海江田万里代表は、再選を目指す自民党前職にリードを許している。海江田氏は平成24年の前回衆院選でも、選挙区でこの自民党前職に惜敗し、比例代表で復活当選した。海江田氏は今回も比例代表に重複立候補しているが、同氏の今回の情勢は前回よりも厳しく、東京選挙区で民主党候補が相次ぎ落選すれば復活当選もかなわなくなる。

 前回は選挙区で当選した枝野幸男幹事長も、今回は自民党前職を突き放すには至っていない。党の候補者を応援するため全国を飛び回らなければならない民主党の2トップは、無党派層が多い都市部を地盤とする「弱み」に苦しめられているといえそうだ。

 前回衆院選で比例復活に甘んじた菅直人元首相も自民党前職に差をつけられている。安定した選挙戦を展開している民主党幹部級は、党最高顧問の野田佳彦前首相や岡田克也代表代行らにとどまる。

無所属の時代から選挙区で当選してきた維新の党の江田憲司共同代表は、自民党前職に追い詰められている。江田氏は比例代表との重複立候補を辞退しており、選挙区で敗れれば落選となる。維新は、松野頼久国会議員団会長も不利な戦いを強いられている。

 次世代の党の平沼赳夫党首は、17年の「郵政選挙」後、「刺客」として送り込まれた自民党前職に勝ち続けてきたが、今回は猛追を許している。山田宏幹事長と中田宏国対委員長はともに苦しい情勢だ。

 当選15回を誇る生活の党の小沢一郎代表は、出身の岩手県を「小沢王国」に築き上げた。しかし、前回の衆院選で自民党候補の比例復活当選を許し、今回はこの自民党前職に差を詰められている。小沢氏は今回の衆院選で、初めて比例代表に重複立候補した。

 無所属で立候補した渡辺喜美元みんなの党代表は、かつては栃木3区で得票率95%と他者を寄せ付けない得票数を誇っていたが、今回は、前回の衆院選で比例復活当選を許した自民党前職にリードを許している。