先の衆院選には“美人すぎる”と形容された候補者が各地に出現していた。
その中のひとり、「日本維新の会」から立候補し、落選した元グラビアアイドルは、タレント時代に年齢詐称していたことや、先輩のタレントから「日本一打算的なアイドル」と呼ばれていたことをバラされた。
一方、「日本未来の党」に合流する前の「国民の生活が第一」から「美人すぎる市議会議員」が擁立される予定だったが、一転、出馬辞退になった。
この市議、2月の市議選で“美人すぎる”が功を奏したのか、見事に初当選したものの、市民から「市に居住実態がない」との異議申し立てがあり、市選挙管理委員会が調査した結果、当選無効の決定を下されたお騒がせ女性。
乱立する政党だけでなく、“美人すぎるオンナ”の世界も雨後のタケノコ気味というか、何でもアリの状況になってきている。
この“美人すぎる”シリーズのはじまりは、青森県八戸市の藤川優里市議だったと思うが、その後の「美人すぎる海女」や「美人すぎる歯科医」あたりまでは、だれか仕掛け人がいたような気もした。
しかし、さらに「美人すぎる料理研究家」「美人すぎる書道家」、以下、地震研究家、司法書士、歴女、公認会計士などが現れて、何でもカンでも“美人すぎる”をつければOKという事態になっている。
よくよく見ると、「エッ!? それで“美人すぎる”なのかよ?」とツッコミたくなるような人もいるが。
この風潮、やっぱり、マスコミにも責任があると思うよ。わが夕刊フジをはじめ、一般紙もスポーツ紙も週刊誌も編集スタッフはほとんどが男だから、ホンのちょっとでも美形だったら、おもしろがって“美人すぎる”というキャッチフレーズをつけたくなっちゃうんだよね。
このような“美人すぎる…”が続々登場する傾向は、2013年もさらに続くことが予想される。
といっても、「美人すぎるコンビニ店員」とか「美人すぎる駅員」といった当たり前の美女ではない。
「美人すぎる空き巣」や「美人すぎるスリ」、当たり屋、ストーカー、高齢者虐待、鬼畜、そしてオレオレ詐欺などのワルが続々登場することを大予言したい。
「美人すぎるオレオレ詐欺」の場合は、「声も美しすぎる」という形容も加わるはずだ。
ほかにも、「美人すぎる変態」をはじめ、「美人すぎるセックスレス」、ホームレス、自己破産者、生活保護受給者、ひきこもり、アニメヲタク、腐女子、干物女、マグロ女、不細工、デブ、老け顔などが、わが夕刊フジの紙面を飾ることは間違いない。
ちなみに「腐女子」というのは男同士の恋愛を扱った小説や漫画を好む女、「干物女」は恋愛も放棄した面倒くさがり屋の女、「マグロ女」は横たわったまま無反応な女のことです。
新しく誕生した政権がいくら頑張っても、まだまだ不景気の余波は続いていて、犯罪に走る美女、ひきこもる美女が増えるというわけだ。
2013年、こういった“美人すぎる…”が、主役といわないまでも、脇役としてピリッとした話題を提供することは確実だ。
しかし、その反動で、「不細工なミス日本」とか「不細工な女子アナ」「不細工な社長秘書」「不細工なファッションモデル」「不細工なAKB」なんてのが求められたりして。なんだかなぁ。
にしても、「美人すぎる変態」とか「美人すぎるひきこもり」と呼ばれて、女性って、うれしいのだろうか。それとも、舌打ちしたくなる?
最近、これって食べてないなぁ・・・砂肝の唐揚げ