精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

官から民へ は、本当に正しいのか

2011年04月06日 23時18分02秒 | 佐々木の想い

 小泉改革以来「官から民へ」ということが既定路線のように言われている。
 また、「民間なら・・・」ということも多々言われ、わが精華町議会でも、何の根拠もなしに「民間なら・・・するはず」など、公務員攻撃に使われている。

 何の根拠もなしに    とは
 と゛のような民間と比較しているのか、まったく分からないことと、本当に民間ならそう動くのか疑問だったからである。

 民間企業の中には、まじめで優秀なところもあれば、詐欺まがいの商売やマルチ商法、○△詐欺、計画倒産、業績悪化であとのこと関知せずの倒産、尻拭いをしない企業などなど、これまでに新聞紙上を騒がしたものがたくさんある。もし、市役所など公的部門がこんなことしたら大問題になるだろう。

 さて、先月の震災でいろんなことが報道されている。精華町消防本部が救援に入った「南三陸町」では、20代の若い危機管理担当部署の町職員が、町民の高台への避難をマイクで呼びかけながら、自分は津波に襲われて未だ行方不明になったことが報じられている。
 災害など何かあった時に、公務員としての使命感で、命をかけて職務を全うした。彼女の声・呼びかけのおかげで多くの住民の命が救われた。
 もし、彼女が民間会社だったらどうしたか。もし、彼女がアルバイト職員ならそこまでしたか、など考えてしまう。
 命をかけて住民を守る使命がある地方公務員を、「人数が多い」「給料が高い」などと攻撃する人の心境が解せない。

 一方、東京電力福島第一原発で発生した予備電源すべての喪失、核燃料棒の露出が発生した時、マニュアルになかった事態なので、東京電力は原発を放棄して逃げようとしたが、総理官邸に一括されて現場にとどまったと報じられている。
 もし、これが本当なら、命をかけて住民を救った公務員と比較して、どう考えるべきなのだろうか。

 これでも、まだ、「官から民へ」を推進しようと考える政治家は、危機管理意識のかけらもない無思索な政治家と言わざるを得ない。
 そんな政治家・議員、あなたの周りにいませんか?


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不思議な民生環境委員会 | トップ | 市民不在の闇取り引き  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

佐々木の想い」カテゴリの最新記事