去年も、バレンタインデーには、夫に本命チョコをあげた。
「はい、パパ、チョコレート」
「お父さん、ミキからもチョコレート」
夫は大喜びで包みを開け、一口味見をするが、あとは大事に冷蔵庫にしまっておくのが常だ。残りは、なかなか食べようとしない。
「もったいなくて食べられないよ~」
意外に貧乏性だったりする。
私は夕食を作るとき、無性に甘いものが欲しくなる。しかし、太ることを恐れて、菓子の買い置きは極力しない。そんなとき、冷蔵庫のチョコレートを思い出す。
…………。
休みの日、夫が珍しくチョコレートの箱を開け、続きを食べようとした。しかし、中身を見た瞬間、「あっ!」という叫び声を上げ、手が止まってしまった。ミキが何事かと近寄り、声を掛けた。
「お父さん、どうしたの?」
「お父さんは食べてないのに、こんなに減ってる!!」
「ミキじゃないよ! こないだ、お母さんが食べてたの見たよ」
「わぁ~、頭の黒いネズミだぁ~!!」
チッ、ばれたか。
モタモタしているのが悪い。この家は早い者勝ちなのだ。
しかし、大事に取っておいたものを横取りしたのだから、多少なりとも良心の呵責を感じないこともなかった。
そして迎えた今年のバレンタインデー。去年の教訓から、あらかじめ私が食べる分も数に入れて、質より量作戦を取った。
「はい、パパ、チョコレート♪」
「はい、ミキからもチョコレート♪」
夫はお歳暮のような大きな包みに驚いていた。
「わあ、今年のチョコは、すごく大きいねー」
そりゃそうだ。箱の中身は、エスプリ・ド・メリー50個入りなのだから。25個入りの2段重ねになっている、ボリュームたっぷりのチョコレートをわざわざ選んできた。
「ありがとう。いただきまーす」
夫も私も2個ずつ食べた。
「ミキは友達からもらったチョコを食べるから、いらないよ」
娘はいわゆる「友チョコ」なるものをたくさんもらい、メリーには見向きもしなかった。
そして一夜明けた今日、夫が出かけたあと、コーヒーをいれたらお茶うけが欲しくなった。今年は堂々とチョコレートをいただける。
ブルーベリー、アーモンド、オレンジ、ラムトリュフ……。
困ったことに、美味しくてなかなかやめられない。太ってスカートがはけなくなる自分を想像し、どうにか誘惑を断ち切った。
夕方、夫が帰ってきた。
「ただいま~。お腹すいた」
彼は冷蔵庫から大きな箱を出すとフタを開け、またもや「あっ!」という大きな声を出した。
「……穴ぼこだらけだ……」
ミキもニヤニヤ笑いながら、箱の中を覗き込んだ。
「アハハハ、またお母さんだ~」
しかし、今年の夫は負けていない。私に対抗すべく、アーモンド、ジャンドゥヤ、マカダミアナッツ、抹茶と立て続けに口に放り込んだ。
かくして、あっという間にこんな状態である。
このペースだと、今週中にはからっぽになりそうな勢いだ。
う~ん、来年は50個入りを2箱かな……。
お気に召したら、クリックしてくださいませ♪
※姉妹ブログ 「いとをかし」 へは、こちらからどうぞ^^(2/14更新)
「はい、パパ、チョコレート」
「お父さん、ミキからもチョコレート」
夫は大喜びで包みを開け、一口味見をするが、あとは大事に冷蔵庫にしまっておくのが常だ。残りは、なかなか食べようとしない。
「もったいなくて食べられないよ~」
意外に貧乏性だったりする。
私は夕食を作るとき、無性に甘いものが欲しくなる。しかし、太ることを恐れて、菓子の買い置きは極力しない。そんなとき、冷蔵庫のチョコレートを思い出す。
…………。
休みの日、夫が珍しくチョコレートの箱を開け、続きを食べようとした。しかし、中身を見た瞬間、「あっ!」という叫び声を上げ、手が止まってしまった。ミキが何事かと近寄り、声を掛けた。
「お父さん、どうしたの?」
「お父さんは食べてないのに、こんなに減ってる!!」
「ミキじゃないよ! こないだ、お母さんが食べてたの見たよ」
「わぁ~、頭の黒いネズミだぁ~!!」
チッ、ばれたか。
モタモタしているのが悪い。この家は早い者勝ちなのだ。
しかし、大事に取っておいたものを横取りしたのだから、多少なりとも良心の呵責を感じないこともなかった。
そして迎えた今年のバレンタインデー。去年の教訓から、あらかじめ私が食べる分も数に入れて、質より量作戦を取った。
「はい、パパ、チョコレート♪」
「はい、ミキからもチョコレート♪」
夫はお歳暮のような大きな包みに驚いていた。
「わあ、今年のチョコは、すごく大きいねー」
そりゃそうだ。箱の中身は、エスプリ・ド・メリー50個入りなのだから。25個入りの2段重ねになっている、ボリュームたっぷりのチョコレートをわざわざ選んできた。
「ありがとう。いただきまーす」
夫も私も2個ずつ食べた。
「ミキは友達からもらったチョコを食べるから、いらないよ」
娘はいわゆる「友チョコ」なるものをたくさんもらい、メリーには見向きもしなかった。
そして一夜明けた今日、夫が出かけたあと、コーヒーをいれたらお茶うけが欲しくなった。今年は堂々とチョコレートをいただける。
ブルーベリー、アーモンド、オレンジ、ラムトリュフ……。
困ったことに、美味しくてなかなかやめられない。太ってスカートがはけなくなる自分を想像し、どうにか誘惑を断ち切った。
夕方、夫が帰ってきた。
「ただいま~。お腹すいた」
彼は冷蔵庫から大きな箱を出すとフタを開け、またもや「あっ!」という大きな声を出した。
「……穴ぼこだらけだ……」
ミキもニヤニヤ笑いながら、箱の中を覗き込んだ。
「アハハハ、またお母さんだ~」
しかし、今年の夫は負けていない。私に対抗すべく、アーモンド、ジャンドゥヤ、マカダミアナッツ、抹茶と立て続けに口に放り込んだ。
かくして、あっという間にこんな状態である。
このペースだと、今週中にはからっぽになりそうな勢いだ。
う~ん、来年は50個入りを2箱かな……。
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真ん中の赤い包みはどなたのお口に入るのか?
砂希さんの旦那さんへの愛情のこもったチョコはどれなのか、気になるぞ~
箱を開けたばかりのときに、娘が「これ食べたい」と宣言したので、私も夫も食べづらくなりました。
でも、取っておくと忘れているんですよ…。
私の愛情が詰まったチョコは、馬の首の形をしているメープルキャラメルかな。
可愛いじゃないですか~!
で、ひとかけづつ食べてますがたまに少なくなってるのを見るとやはり家にも鼠が…
が、俺も子供達のお菓子やジュースを食べたり…
当然、子供は怒りますが「今度買ってくるからと…」
そう考えると家中、ネズミだらけと言う風になりますが…
ちなみに今年は喫茶店のママにケーキを頂きましたが、旅行から帰ったら、ほんの少しになってました「悪くなるといけないから食べた…」
全く気にいらない大きなネズミ
バレンタインデーには、私がチョコレートを稼いでくるのですが
冷蔵庫に入れてると食べられます(^-^;
食べられたら食べ返す的なご家庭なのかしら。
昨日の夜、体重計に乗ったら、大変なことになっていました
体重も体脂肪も激増です(笑)
あれだけ食べれば当然だな、と反省することしきり…。
メタボな夫は、一体何キロになったころやら。
冷蔵庫は危険ですね。どこかに隠しておかないと(笑)
昔の職場では、机の引き出しに入れておいたチョコを、本物のネズミに食べられたことがあります。
コワッ!
でも、考えてみれば友チョコ、逆チョコなるものもある昨今、家族チョコ(みんなで食べよう、あぁ~幸せ家族♪)があってもいいんですよね。
うちは、〔家族の人数-1〕の3個のチョコケーキを買ったんですが、皆でいただく時になって、「はーい、ストップ!半分ちょうだいっ」って叫んでました。
もちろん夫にです。
こうなるとネズミなんてかわいいものでなく、ハゲタカと思われてるかもしれないね
今年もチョコレートケーキをみんなに切り分け配り終えたころに、一番に配った夫が「おかわり~」
「えっ!早っ!!」いつものことですが、わたしは夫のおかわりを出してからやっと食べられます。
それにしても、スゴイ勢いで穴ぼこあいてますね~(笑)
この時期はどこのおうちでも注意報が鳴りっぱなしですね(笑)
どうせならわたしの好きなのプレゼントすりゃ良かった…と思いました。
かなはなさん、ハゲタカですか~
激しいですね!
でも、ハイエナよりは聞こえがいいかぁ。
ご主人は毎年強奪されているんでしょうね。
ホワイトデーにリベンジを狙うなんてことは…なさそうです。勝ち目ないから
むっちゃん、まるで長男のようなご主人ですこと
みんなのケーキが揃ってから、いただきますだろって気もしますが。
学生のとき、彼氏に手作りのチョコレートケーキをプレゼントしたことがありました。
が、チョコレートをかけすぎて、スポンジの上には1cmほどの層ができていました~。
板チョコ状態ですから切れない切れない。
熱湯で温めた包丁を使ってどうにか切り分けたことを思い出します。
冬眠さん、わかります、その気持ち!!
とりわけ好きなものじゃなくても、目の前にあると食べちゃうんですよね。
見えるところじゃなくても、在りかがわかっていると思わず手が伸びて…。
来年は、今年の分までお好きなものを召し上がってね