少し前の話だが、横浜市に住む娘が我が家に帰って来たとき、腹痛を訴えたことがある。
「うーんうーん、お腹が痛い」
「どのへん?」
「胃の上ぐらい。熱もある」
「何だろね」
病院に行くと「急性虫垂炎」と診断された。
私は虫垂炎にかかったことがない。姉と妹もなかったから、予備知識もゼロである。
「すぐに入院するから、荷物を持って来てくださいって言われた」
「ほうほう」
さて、入院に必要なものとは何か。パジャマ、歯ブラシ、スリッパはもちろんのこと、「マグカップ」もあるそうだ。しかし、私はすでに家を出て職場に来てしまった。家に戻ったら面会時間が過ぎてしまうし、カップは必要に迫られている。でも、どこかで買うのもシャクだ。
「そうだ、スタバタンブラーを買おう」
前から、娘がスタバタンブラーを欲しがっていた。使い捨てのカップではなく、マイタンブラーを持っている方がエコだし、保温性もよい。家にないものを買う分には抵抗がない。
「ついでに私のタンブラーも」
てなわけで、2つも買ってしまった。
ちょっと無駄だったかも……。
使い始めてわかったことだが、飲み口に口紅が「ベチョッ」とついてしまうので、ノーメイクのときがよいだろう。それなりに重宝する。タンブラーを届ける前に、LINEで娘に部屋番号を確認した。
「4人部屋なんだけど、仕切りがあるから快適だよ」
大部屋でもプライベートな空間が保てるよう、病院側も工夫をしているらしい。差額ベッド代は1日4000円。まあ仕方ない。
意外だったのは、娘が自分の病気を「虫垂炎」ではなく「盲腸」と言っていたところだ。
「正式には虫垂炎だよ」
「いやいや、盲腸の方がわかるから」
ネットを見ると、昭和14年から「急性虫垂炎」という名称を使うようになったそうだが、令和になった今でも「盲腸」は健在なのだ。そういえば、職場の30代の女性職員も「盲腸」という言葉を使っていたっけ。過去の遺物だと思っていたら、大間違いであった。
結局、娘は2泊3日の入院で完治した。今は腹部を切らずに、薬で炎症を抑える治療が普通になっている。3日目には退院手続きをするよう言われ、動けない本人に代わって私が会計窓口まで走った。
「請求書はこちらです」
金額を見ると、58000円を超えている。
ギャッ!
思ったよりも高い。「盲腸」だろうが「虫垂炎」だろうが、金額は同じである。
このお金で「白いジャケットが買えたな」などと複雑な思いもあったけれど、健康第一。まずは体を治さなければ始まらない。
いつ、まとまった金額が必要になるかわからない経験をすると、財布の紐が固くなる。
以前に比べたら、浪費が減ったと思いま~す!
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
「うーんうーん、お腹が痛い」
「どのへん?」
「胃の上ぐらい。熱もある」
「何だろね」
病院に行くと「急性虫垂炎」と診断された。
私は虫垂炎にかかったことがない。姉と妹もなかったから、予備知識もゼロである。
「すぐに入院するから、荷物を持って来てくださいって言われた」
「ほうほう」
さて、入院に必要なものとは何か。パジャマ、歯ブラシ、スリッパはもちろんのこと、「マグカップ」もあるそうだ。しかし、私はすでに家を出て職場に来てしまった。家に戻ったら面会時間が過ぎてしまうし、カップは必要に迫られている。でも、どこかで買うのもシャクだ。
「そうだ、スタバタンブラーを買おう」
前から、娘がスタバタンブラーを欲しがっていた。使い捨てのカップではなく、マイタンブラーを持っている方がエコだし、保温性もよい。家にないものを買う分には抵抗がない。
「ついでに私のタンブラーも」
てなわけで、2つも買ってしまった。
ちょっと無駄だったかも……。
使い始めてわかったことだが、飲み口に口紅が「ベチョッ」とついてしまうので、ノーメイクのときがよいだろう。それなりに重宝する。タンブラーを届ける前に、LINEで娘に部屋番号を確認した。
「4人部屋なんだけど、仕切りがあるから快適だよ」
大部屋でもプライベートな空間が保てるよう、病院側も工夫をしているらしい。差額ベッド代は1日4000円。まあ仕方ない。
意外だったのは、娘が自分の病気を「虫垂炎」ではなく「盲腸」と言っていたところだ。
「正式には虫垂炎だよ」
「いやいや、盲腸の方がわかるから」
ネットを見ると、昭和14年から「急性虫垂炎」という名称を使うようになったそうだが、令和になった今でも「盲腸」は健在なのだ。そういえば、職場の30代の女性職員も「盲腸」という言葉を使っていたっけ。過去の遺物だと思っていたら、大間違いであった。
結局、娘は2泊3日の入院で完治した。今は腹部を切らずに、薬で炎症を抑える治療が普通になっている。3日目には退院手続きをするよう言われ、動けない本人に代わって私が会計窓口まで走った。
「請求書はこちらです」
金額を見ると、58000円を超えている。
ギャッ!
思ったよりも高い。「盲腸」だろうが「虫垂炎」だろうが、金額は同じである。
このお金で「白いジャケットが買えたな」などと複雑な思いもあったけれど、健康第一。まずは体を治さなければ始まらない。
いつ、まとまった金額が必要になるかわからない経験をすると、財布の紐が固くなる。
以前に比べたら、浪費が減ったと思いま~す!
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
いえいえ、こちらも散らしただけなんです。
切ったら2泊じゃすまないでしょうね。
片割れ月さんは高校以来、再発せず平穏な毎日を過ごせているようです。
やはり、疲れやストレスなんかがたまるといけないんでしょうか。
日記を拝読しますと、ストレス耐性が高まっている様子がわかります。
一生、再発しないような予感が……。
私は高校のとき盲腸を散らしたことがあります。
それ以来いつ再発するか怯えて暮らしてきました(笑)
考えてみれば早めに取ったほうが安心して暮らせそうです(*^^*)ポッ
なるほど、そういう仕組みになっていましたか。
そういえば、前に請求したときもそうだったかも。
すぐ忘れるんです(笑)
いざというとき頼りになりますね。
保険も純さんも♪
盲腸は死語になっていませんでした。
それがある意味驚きで、この記事を書くにいたったわけです。
昔と違って、薬で抑える治療が普通になったんですね。
漫画などを見ると、腹痛で病院に運び込まれたあと、緊急手術をして、縫合後「ブー」とガスが出て終わっていたのですが(笑)
全身麻酔は事故のリスクもありよくないです。
安全に治せるならそのほうがいいですね。
ドーベルマン刑事、知っています。
いくら加納さんでもお腹が痛いと戦えないでしょ。
そもそも力が入りませんわ。
不加納、なーんてね(笑)
快適な入院生活を送られたんですね。
私も入院したことあるけど、自由にお風呂に入れないのがイヤでした。
食事が自動的に出てくるところは好きでした(笑)
空調と食事、自由時間がキーワードですね。
正直いって、タンブラーは微妙です。
金属の味がするんです。
かすかにだけど……。
やはり、陶器で飲んだ方が美味しいですね。
持ち運びする前提でないと、ありがたみがわからないと思いました。
珈琲をいれたあとに長時間席を離れるような場合は重宝します♪
ロッカーを仕切り代わりに使った4人部屋でした。
カーテンを引けばかなりプライバシーが守れます。
仕切りのない4人部屋には差額がありません。
純さんのコメを読んだ後、そういえば保険に入っていたのだと思い出しました。
たぶん、2泊もすれば保険金が下りるんじゃないかしら。
問題は、領収書をすべて娘が持ち帰ったこと。
なくしていたら、請求はできませんね。
数日で退院できれば、骨休めみたいな印象もあります。
大部屋の仕切り、かつてはカーテンだけだったけれど、
進化したのでしょうか?
入院費、保険で少しでもカバーできるといいですね。
元気な体でまた仕事して、取り戻しましょう。
読み始めて最初に思ったことがコレ。
盲腸ってそんなに遺物なのか?
僕はもう10年くらい前になるのかな?鼻の外科手術をしたので1週間くらい入院したかな?とても暑い夏だったので(最近はいつでも猛暑だけど)、仕事しないでクーラーの効いた部屋にいるのは快適でしたね。やっぱ4人部屋位だったのかなぁ。
盲腸はすごい痛いって印象です。昔、読んでいたマンガで『ドーベルマン刑事』ってのがあったのですが、病気もしない不死身のような加納刑事が唯一倒れて入院したのが盲腸ってエピソードがあって、そんくらい痛いんだって印象に残ってます。最近は切らなくてもいい治療もあるんですね。なにはともあれ無事退院できてよかったですね。
スタバのタンブラー使いやすそうですね。