以前から、写経には興味があった。
ギャーテー ギャーテー ハラギャーテー
ハラソーギャーテー ボジソワカ
般若心経は、なぜか心に響く。
今年こそは、年はじめの落ち着いた時期に挑戦したくなった。ネットを見ると、写経用紙セットなるものが販売されているようだ。
ちょうど、スーパーに行く用事があったので、チラリと文房具売り場をのぞいてみた。意外なことに、まさか置いてないだろうと思った写経用紙セットが、なかなか好位置のスペースに陳列されている。予想よりも需要があるらしい。
私が買ったセットは、般若心経のお手本と罫線入りの下敷き、それに半紙が20枚入っものだ。下敷きの上にお手本を載せ、その上に半紙を置いて、筆でなぞるだけという手軽さである。
このお手本が恐ろしく達筆だ。自信に満ち溢れた文字が、これでもかこれでもかとばかりに肩を並べている。
もっとも、丸ゴシック体や
ポップ体のお手本など、到底あり得ないだろうが……。
スーパーでは写経用の筆も売られていたが、書道の小筆と大して変わらない。もっと細いほうが書きやすいと思い、私は自宅の面相筆を使うことにした。筆ペンは、書きにくいから論外だ。
面相筆は正解だったけれども、開始早々につまずきを感じた。
漢字が難しすぎる!!
旧字体にこだわる必要はなさそうだ。しかし、お手本なしでは情けない字になってしまうので、ひたすら真似するしかない。
これは声。
触。
槃。
写経の効用には、自然の治癒力の向上、脳の活性化などと並んで、集中力や忍耐力が高まるというものがあるそうだ。実によくわかる。初めてということもあり、四苦八苦しながら進むには、わき目も振らず一心不乱に書き続けるしかない。
是諸法空相 不生不滅不垢不浄不増不減……
ああ、ここは聞いた覚えがある。
「世の中にあるものは実態がない。だから、生まれたり減ったりするものはない」という意味らしい。
一切の苦しみから逃れる「悟り」に到達することは期待しないが、偉人の教えはためになる。
延々と2時間写経を続けていたら、最後の最後で、冒頭の部分が登場した。
羯諦(ギャテイ)羯諦 般羅(ハラ)羯諦 般羅僧羯諦 菩堤薩婆訶(ボジソワカ)
本当に難しかった。でも、お手本のおかげで、なかなかの出来だと思うのだが……。
万一、誤字脱字などがあっても、用紙をゴミ箱に捨ててはいけないという。写経とは、一字一字仏様を書くことなので、不要なものは焼却し、仏様が煙とともに天上に帰っていかれるようにしなければならない。
私は、20枚全部を書いたら、お寺に納経したい。都内にも、納経を受け付けるお寺がたくさんあるようだ。たとえば池上本門寺。ここには行ったことがあるが、たいそう立派なお寺だった。芝公園の増上寺でも受け付けている。
だが、私が選んだのは浅草寺である。
納経のついでに「焼きたての人形焼を買って帰ろう」などという、不埒なアイデアが頭から離れない。
写経を20枚完了したら、このような煩悩とおさらばできるだろうか……。
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
ギャーテー ギャーテー ハラギャーテー
ハラソーギャーテー ボジソワカ
般若心経は、なぜか心に響く。
今年こそは、年はじめの落ち着いた時期に挑戦したくなった。ネットを見ると、写経用紙セットなるものが販売されているようだ。
ちょうど、スーパーに行く用事があったので、チラリと文房具売り場をのぞいてみた。意外なことに、まさか置いてないだろうと思った写経用紙セットが、なかなか好位置のスペースに陳列されている。予想よりも需要があるらしい。
私が買ったセットは、般若心経のお手本と罫線入りの下敷き、それに半紙が20枚入っものだ。下敷きの上にお手本を載せ、その上に半紙を置いて、筆でなぞるだけという手軽さである。
このお手本が恐ろしく達筆だ。自信に満ち溢れた文字が、これでもかこれでもかとばかりに肩を並べている。
もっとも、丸ゴシック体や
ポップ体のお手本など、到底あり得ないだろうが……。
スーパーでは写経用の筆も売られていたが、書道の小筆と大して変わらない。もっと細いほうが書きやすいと思い、私は自宅の面相筆を使うことにした。筆ペンは、書きにくいから論外だ。
面相筆は正解だったけれども、開始早々につまずきを感じた。
漢字が難しすぎる!!
旧字体にこだわる必要はなさそうだ。しかし、お手本なしでは情けない字になってしまうので、ひたすら真似するしかない。
これは声。
触。
槃。
写経の効用には、自然の治癒力の向上、脳の活性化などと並んで、集中力や忍耐力が高まるというものがあるそうだ。実によくわかる。初めてということもあり、四苦八苦しながら進むには、わき目も振らず一心不乱に書き続けるしかない。
是諸法空相 不生不滅不垢不浄不増不減……
ああ、ここは聞いた覚えがある。
「世の中にあるものは実態がない。だから、生まれたり減ったりするものはない」という意味らしい。
一切の苦しみから逃れる「悟り」に到達することは期待しないが、偉人の教えはためになる。
延々と2時間写経を続けていたら、最後の最後で、冒頭の部分が登場した。
羯諦(ギャテイ)羯諦 般羅(ハラ)羯諦 般羅僧羯諦 菩堤薩婆訶(ボジソワカ)
本当に難しかった。でも、お手本のおかげで、なかなかの出来だと思うのだが……。
万一、誤字脱字などがあっても、用紙をゴミ箱に捨ててはいけないという。写経とは、一字一字仏様を書くことなので、不要なものは焼却し、仏様が煙とともに天上に帰っていかれるようにしなければならない。
私は、20枚全部を書いたら、お寺に納経したい。都内にも、納経を受け付けるお寺がたくさんあるようだ。たとえば池上本門寺。ここには行ったことがあるが、たいそう立派なお寺だった。芝公園の増上寺でも受け付けている。
だが、私が選んだのは浅草寺である。
納経のついでに「焼きたての人形焼を買って帰ろう」などという、不埒なアイデアが頭から離れない。
写経を20枚完了したら、このような煩悩とおさらばできるだろうか……。
楽しんでいただけましたか? クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
写経はいいですね。
まだ半紙が残っていますが、無心で筆を動かす作業に癒されます。
時間があればまたやりたいと思います。
結局、この写経用紙は、浅草寺ではなく大船観音に奉納しました。
残りを書いたら、また行かなくちゃ♪
しばらく書いていないから、2時間コースになりそう…。
高野山を3日かけて撮影して回り、
その時の宿坊と秋にも訪れて写経をしました
薄く印刷されているものへの上書き、
砂希さんのなさったことより簡素な気がしますが
1時間ほどかかり、心がしずまりました^^
写経後の画像は大きさに悩みましたよ。
最初、大きめにしたんですが、墨の濃さが違うところや字の粗が目立つので、縮小しました。
でも、あんまり小さくても迫力ないし…。
まあ、標準サイズでいいかと(笑)
上手にできたのは、お手本をなぞったからですね。
来年からは、悟りエッセイになっちゃうかも~!
でも、20枚書いても、煩悩とアサラバしないでほしいな~。
真面目すぎたら面白くないよ(笑)
そりゃ、1回書いただけじゃ、まだでしょう。
10回書いても自信ない~~!
座禅なんか効きそうですね。
「美味しいものを…」と邪念が働いたとたん、ピシッとやられたりして(笑)
さて、写経2回目はいつにしようかしら。
袈裟着てスクーターに乗ったお坊さんを見たとき、あまりの違和感に驚いたことがあります。
サングラスも変だけど、「こういうもんだろう」と納得しちゃうのかも~!
外見だけじゃないでしょうね。
オーラが出ているんじゃないですか(笑)
唱えられるんですもの。
毎日せっせと頭剃って、スキンヘッドのあたくし、普段着の作務衣きて、お寺へ撮りに行くと、参拝客から「○○堂はどこですか」など尋ねられる・・・
サングラスかけて境内を歩いている坊さんもいないだろうに(笑)
わぁ~、お久しぶりです!!
しばらくでしたね。お元気のようで何よりです。
私はお経も好きですが、神社の祝詞も好きなんですよ。
何となく、心が浄化される気がします。
日ごろ、汚れにまみれているもので、たまにはいいですね。
早く神社でご祈祷していただかなくちゃ!
また日記を書いてくださいね。
楽しみにしています。
ご無沙汰しています。
写経ですか、懐かしく感じました。
私も若き日頃、郷土史研究に勤しんだ時、幾らかかじった事を想いだし、暫し我を忘れて思いにふけりひとときを過ごしました。
今は、その面影が薄くなった毎日です。
あれっ、陽水さんは勉強が嫌いだったんじゃ…。
漢字の魅力って何でしょうね。
字体の美しさかな。
実は、お正月に姉と会ったとき、姉も写経セットを買って「いつでも書ける」状態だと聞きました。
ホントに人気なのね~。
粗末に扱ったり、不浄の方角に置いたりしちゃいけないみたい。
気をつけてください。
私に写経が似合わないとは、どーゆーことかしら!?
何でも、写経には1行17字という決まりがあるようです。
見本がないと絶対間違えそう…。
ひらがなになっても間違えると思います(笑)
漢字が多いとウンザリしますよね。
浅田次郎さんの『蒼穹の昴』は、小説なのに漢字率がやたらと高い!
あれは辛かったわぁ…。
今も好きですが、メールを打つ時は…誤字脱字だらけかと思います(笑)
一昨年、奈良県のどこかの寺で写経を売ってまして、確か二千円くらいだったかな…仕上がったら専用の封書が付いてて送り返すようになってました(笑)
買おうか迷った挙句…結局は買わずじまいでした(笑)だって粗末に扱いそうな気がして…
でもやりたい気持ちもあります(^^ゞ
しかし!先生が写経とは…どうも俯に落ちない…(笑)と言うよりイメージが…(笑)ウソウソ
私が読んだ本には、「般若心経の文字の中には、サンスクリット語の音をそのまま漢字音にあてはめたものが多い」と書かれていたよ。
たとえば「菩堤薩婆訶(ボジソワカ)」は「ボーディースヴァーハ」が原音なんだって。
キリスト経の「アーメン」と同じような意味らしけど。
いずれにせよ、覚えにくいことに変わりはないね。
ゴシックとお経は合わない……。
凄いな~
漢字見ただけで挫折です
ひらがなバージョンないかな(笑)
まあ、お久しぶりです~~!!
ひとまず、区切りがついて何よりでした。
今年もよろしくお願いしますね。
般若心経を暗唱しているなんてスゴイ!
私は全然ですよ。
教育勅語のほうが言えるかも~(笑)
字はお手本をなぞっただけなので、お手本なしでは踊ってしまいます。
よく考えますよね。
ご実家がお寺さんでしたか。
やはり、写経はポピュラーなんですね。
私がしなかっただけで。
今回はあれこれ勉強になりましたよ。
額に入れられるくらい美しいものを書きたいですね!!
残り19枚を頑張ります。
振袖は、「美」を追求する美子さんならではのご意見でしょう。
私の義弟は見苦しい格好をした人を「景観公害」と称しますよ。
厳しいご意見も必要かと(笑)
ゴシック体のものは私の創作なので、実際にはありません。
あったら変だと思い、作ってみました。
不謹慎かもしれませんが、仏様の広い御心はお許しになるでしょう(笑)
子供はお経でもなんでも、すぐおぼえますよね。
門前の小僧習わぬ経をよむ、ってくらいですから。
ところで、坊さんは何で名前を音読みに変えるんだろうねぇ?きまりと言えばそれまでかな…。
最初に「仏説」をつけるべきかつけないべきかで迷ってたり。
むっちゃキレイな字!
PS 振袖は(笑)当事者意識のなさに いきどおったのかもしれません。本人の趣向はさておき 社会に「わたしデビューします」宣言でもあるから はずかしくても 吹っ切って「女道」の一員であることを腹くくってほしかったんだとおもう。それがないと 成立しない行事ですよね。「せいいっぱい」を素直にみせてほしかった~その道の先輩として。(ひっぱりすぎました )
息子が通っていた幼稚園がお寺さんだったので、毎朝読経してましたよくお風呂でシャワーに打たれながら、『はんにゃーはらー』と言ってました