40代半ばを迎え、老眼がどんどん進んできた。
メガネやコンタクトを入れていると、遠近感がつかめず蚊も取れない。何度も空振りした挙句、気がついたら刺されている。何とも腹立たしい。
思い切って、仕事のない日は裸眼で過ごしてみた。私の視力は0.06くらいだ。もちろん遠くは見えないが、新聞や雑誌を読むのに都合がいい。料理だって楽々できる。
調子に乗って、コンタクトなしで外出することにした。電車の行き先はわかるので、乗り間違えることもない。友人とランチを楽しもうと、渋谷方面の店に向かった。駅から徒歩5分のイタリアンで、初めて行く場所だったが、あの辺だろうと見当はつく。大ざっぱな性格が災いし、詳しく調べもしなかった。
予約した時間の10分前に駅につき、「あの辺」を目指して歩いた。
しかし、お目当ての店の看板がない。おやっと首をかしげ、「その辺」をウロウロ探し回った。コンタクトなしの視力では、せいぜい2m先しか見えず、吹雪の中で遭難した気分である。携帯には地図機能もついているのに、アナログな私は使い方がわからない。一体、「どの辺」なのだろうか。
こうなったら、電話をかけるしかないっ!
時計を見ると、約束の時間から、すでに5分経過している。店の電話番号を引っ張り出し、急いでダイヤルした。
「あのう、予約の笹木と申します。近くまで来ているんですが、お店が見つからないんです」
「今、どこにいらっしゃいますか」
「○○小学校裏という交差点です」
「えーと、そこから緩い坂を上ってもらえますか」
「はい」
「上ったところに、ハチマン通りという大通りが見えますか」
渋谷付近は車の往来が激しく、道の名前どころか看板さえも目に入らない。
「見えません……」
「……」
私の目が悪いのは確かだが、あちらも道案内には慣れていないようだった。
「近くにセブンイレブンがありますか?」
受話器の向こうから、作戦変更の気配が漂ってきた。
「あっ、ハイ、あります」
「すぐ近くですので、今からスタッフがお迎えに上がります。そちらでお待ちください。お召し物の特徴を教えていただけますか」
どうやら、スーパー方向音痴と思われたらしい。だが、それは間違いではない。
まもなく、黒いエプロンをつけたお姉さんが、キョロキョロしながら横断歩道を渡ってきた。私は左手を高く上げ、「笹木でーす!」と合図した。
日にちを間違えたり、時間に遅れたりという失敗は経験したことがあるけれど、お迎えに来てもらったことは初めてだ。目的地は、そこから50メートルほどの至近距離にあり、何とも恥ずかしかった。
よーし、コンタクトを作り直そう!
老眼対策で、度の弱いコンタクトにしていたのだが、これを機に強くした。
お出かけのときには、ちゃんとコンタクトを入れ、地図を確認しておかなくちゃ。
でも、方向音痴は何をしても直らないだろうな。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
メガネやコンタクトを入れていると、遠近感がつかめず蚊も取れない。何度も空振りした挙句、気がついたら刺されている。何とも腹立たしい。
思い切って、仕事のない日は裸眼で過ごしてみた。私の視力は0.06くらいだ。もちろん遠くは見えないが、新聞や雑誌を読むのに都合がいい。料理だって楽々できる。
調子に乗って、コンタクトなしで外出することにした。電車の行き先はわかるので、乗り間違えることもない。友人とランチを楽しもうと、渋谷方面の店に向かった。駅から徒歩5分のイタリアンで、初めて行く場所だったが、あの辺だろうと見当はつく。大ざっぱな性格が災いし、詳しく調べもしなかった。
予約した時間の10分前に駅につき、「あの辺」を目指して歩いた。
しかし、お目当ての店の看板がない。おやっと首をかしげ、「その辺」をウロウロ探し回った。コンタクトなしの視力では、せいぜい2m先しか見えず、吹雪の中で遭難した気分である。携帯には地図機能もついているのに、アナログな私は使い方がわからない。一体、「どの辺」なのだろうか。
こうなったら、電話をかけるしかないっ!
時計を見ると、約束の時間から、すでに5分経過している。店の電話番号を引っ張り出し、急いでダイヤルした。
「あのう、予約の笹木と申します。近くまで来ているんですが、お店が見つからないんです」
「今、どこにいらっしゃいますか」
「○○小学校裏という交差点です」
「えーと、そこから緩い坂を上ってもらえますか」
「はい」
「上ったところに、ハチマン通りという大通りが見えますか」
渋谷付近は車の往来が激しく、道の名前どころか看板さえも目に入らない。
「見えません……」
「……」
私の目が悪いのは確かだが、あちらも道案内には慣れていないようだった。
「近くにセブンイレブンがありますか?」
受話器の向こうから、作戦変更の気配が漂ってきた。
「あっ、ハイ、あります」
「すぐ近くですので、今からスタッフがお迎えに上がります。そちらでお待ちください。お召し物の特徴を教えていただけますか」
どうやら、スーパー方向音痴と思われたらしい。だが、それは間違いではない。
まもなく、黒いエプロンをつけたお姉さんが、キョロキョロしながら横断歩道を渡ってきた。私は左手を高く上げ、「笹木でーす!」と合図した。
日にちを間違えたり、時間に遅れたりという失敗は経験したことがあるけれど、お迎えに来てもらったことは初めてだ。目的地は、そこから50メートルほどの至近距離にあり、何とも恥ずかしかった。
よーし、コンタクトを作り直そう!
老眼対策で、度の弱いコンタクトにしていたのだが、これを機に強くした。
お出かけのときには、ちゃんとコンタクトを入れ、地図を確認しておかなくちゃ。
でも、方向音痴は何をしても直らないだろうな。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
私は、老眼対策委員会の米賀根 逼寿(めがね ひつじゅ)と申します。どうぞお見知りおきのほどよろしくお願い申し上げます。本日は、唇乾燥防止委員会の総会に出席のYanoになり代わりここに参った次第でございます。
私は、コンタクトや眼鏡を使うと手元の作業がとてもやりにくく、例えば針の糸通し等が困難になってしまいます。
というわけど、“当たり前のあるある”ネタで失礼いたしました。
本日は、お誕生日まことにおめでとうございます。
国民の祝祭日にしても異論はないような事でございます。
私も裸眼では0.1ありません。
もっぱらメガネを使っています。
子どもたちは、コンタクトを使っていますが、
私はコンタクトは恐くてつけることが
できません。
それでは、応援いたします。
渋谷でランチですかぁ。セレブリティー感がプンプン(笑)
視力かなり良くないのですね~。吹雪の中を歩いてる状態ってなかなか日常ではありませんぜ。すんごい。
自分は今のとこ老眼きていませんが、何年か先が恐ろしい。。。
新しいコンタクトはよく見えるようになりましたか?何か違うものまで見えたりしてね(笑)
教科書の注って、字が小さいじゃないですか。あれが読みにくくなったとき、40代の半ばで遠近両用にしました。
教室でいちいちメガネはずすの格好悪いんだもの。
お誕生日でしたか?
おめででとうございます。
お裁縫をされるんですか?
私も、最初は「何で張りの穴が見えないんだろう」と不思議に思いましたよ。
しばらくしてから、老眼になったのだとわかりました(笑)
本も読みづらいと気づき…。
でも、裸眼だといい感じだったんです。
外出さえしなければいいんでしょうね。
コンタクトレンズで角膜を剥がした友人がいます。
初コンタクトはほんの15年前ですが、角膜が心配でした。
でも、大きな怪我もなく、今に至っています。
装着時間を短くしているおかげかも。
応援ありがとうございます。
いえいえ、大衆的な店でしたよ。
気取ったお店だと、迎えに来てくれなかったかしら。
土曜日だったのですが、混雑前のガラ空き時間でよかったです。
遭難した気になるんですよ。
あの絶望感…。
まあ、雪山に行くことはありませんけどね(笑)
ニューコンタクト、見えすぎて、外した時がボヤけます。
レーシックの魅力に負けそうです。
はい、誕生日でした。
YUMIさんが遠近両用にした年齢と同じくらいかも…。
コンタクトにも遠近両用があります。
でも、おススメは遠くが見えるコンタクトにして、手元は老眼鏡で見る方法なんですって。
矯正しすぎ(笑)
今は、寝ているときの矯正コンタクトがあるんですってね。
興味があります。
お店の人はとんでもないお客がきたと思ったでしょうね
遭難しないでちゃんと自分の家に帰ることができれば上等です(*^^*)ポッ
女性はメガネにはどうしても抵抗があるようですが、コンタクトもたいへんそう
私のメガネは遠近両用&乱視用、高くつきます(_ _;)…パタリ
つい最近も店に電話してたし…その前も…(/_;)
そろそろ介護が必要になったな(爆)
前にも言ったけど持ち歩きの出来るナビを買いなさい!(笑)
見えなくても音声で店まで案内してくれるよ!(笑)