これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ロシア旅行入門

2019年01月03日 21時45分36秒 | エッセイ
 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 年末は12月25日に仕事納めをして、26日からロシア旅行をしてきた。添乗員つきのツアーだから、ビザなどの渡航手続きは旅行会社がしてくれるし、必要なものを持って集合時間までに成田空港に行くだけ。お手軽極楽な7日間を過ごしてきた。
「両替はされましたか?」
「まだです」
「では、左手の両替所でなさってください。ルーブルを扱っているのはそこだけです」
 添乗員さんが、親切にお金の面倒までみてくれる。米ドルやユーロと違って、ロシアルーブルへの両替は面倒だ。日本でも両替できるところは限られているうえ、ロシアでは日本円からルーブルに替えられる場所がない。1ルーブルは約2.5円で換算すればいいそうだが、余ったルーブルを日本円に替えると、半値以下になってしまうのだとか。ロシア国内で使い切るのがベストらしい。
「細かいお札も入れてください」
 両替所でこう頼んだら、1000ルーブル札だけでなく、100ルーブル札や500ルーブル札も入れてくれた。2日目にレストランでビール代を払ったときに、おつりに200ルーブル札をもらい財布の中が賑やかになった。



「まあ、200?」
 別の日に、200ルーブル札で支払いをしていたら、現地のガイドさんが驚いていた。
「珍しいわね。あまり見ないんですよ」
 ガイドさんはロシア人女性だった。流暢な日本語を話しながら、金髪を揺らして、私の手元をのぞき込む。日本でいえば、さしずめ2000円札のような存在だろうか。実は、2000円札も私は持っている。
 旅行の友は、このガイドブックである。



 ロシアといっても広い。今回のツアーでは、サンクトペテルブルクとモスクワのみに滞在するので、2都市に特化したものを買ってみた。結論からいうと当たりだったらしい。
「あら、これは見たことないです。ちょっと拝見してもいいですか」
 添乗員さんが興味を示し、ガイドブックの発行日や内容をじっくりチェックしていた。
「いいですよ、これ。2018年発行だから情報が新しいし、中身も面白いです。日本に帰ったら私も買います」
 やったぁ~!
 この本に限らず、どのガイドブックにもロシア語の日常会話が載っている。
  はい 「ダー」
  いいえ 「ニエット」
  おはよう 「ドーブラェ ウートラ」
  ありがとう 「スパスィーバ」
  どうぞ、どういたしまして 「パジャールスタ」
  おいしい 「フクースナ」
 これが言えれば十分だ。めったに笑わないロシア人も、外国人が一生懸命自分の国の言葉を話そうとしていると、温かく接してくれる。英語はほとんど通じないというから、ぜひどうぞ。
「フクースナがおぼえられない」
 大学4年の娘がブツブツぼやいていた。すかさず、添乗員さんが助け舟を出す。
「ミキちゃん、服に砂っておぼえて」
「なるほど、服ぅ砂か、あはは」
 語呂合わせも大事、大事。
 クリスマスを過ぎたのに、ロシア国内ではツリーやサンタをいくつも見かけた。
 空港でのツリーには、ロシアらしくバレエのオーナメントか飾られていた。



 こちらはホテルのツリー。



 ロシアでは、ロシア正教に基づくユリウス暦を採用しているため、クリスマスが1月7日となるようだ。わが国や欧米では、カトリックに基づいたグレゴリオ暦だから12月25日。もう一度クリスマスを楽しめるようでうれしい。イルミネーションも実に華やかだ。
 最後に、ロシアの有名人について話したい。私は大学1年のとき、「ロシア文学史」なる講座を履修していた。学んだことすら忘れていたのに、現地のガイドさんから、プーシキン、ドストエフスキー、トルストイなどの説明を受け、偉人たちについて思い出した。
 サンクトペテルブルクにあるプーシキンの像。



 雪のいたずらで顔が……。
 十月革命を成功させたレーニンはさらに知名度が高い。モスクワで滞在したホテル・ナショナルには、レーニンの泊まった部屋があった。



 107号室の入口には金色のプレートが輝いている。



 さて、冒頭の200ルーブル札だが、4日目あたりで使ってしまった。最後に空港で買い物をしたとき、お釣りにまたまた200ルーブル札が入っていたものだからビックリした。
 これは、持ち帰りましょうかね……。
 レアなお札が、再び私をロシアに連れて行ってくれるかも、との期待を込めて大事に保管することにした。
 次回は、サンクトペテルブルク観光をお届けします。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (12)
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