これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2018 今年の漢字

2018年12月16日 20時31分13秒 | エッセイ

 2018年の漢字は「災」……。
 たしかにそうだ。宅配便大手の某企業に勤める義弟が、災害の多い今年の状況を「異常」と分析していた。荷物を予定通りに届けることができず、あれこれ難儀したらしい。この先も同じペースで地震や集中豪雨が発生したら、いったい日本は、いや地球はどうなってしまうのか不安になる。
 金沢から札幌に引っ越した高校時代の友人が、北海道の地震で停電に見舞われた。心配してメールを送ったら、「星がキレイに見えるよ」と返ってきたので、ちょっとは心が軽くなったけれど、災害が起きないに越したことはない。来年は平穏な年であってほしいものだ。
 さて、私の今年の漢字は何だろう。去年の今頃は、ブログもできないほど忙しくなるかもしれないと警戒していたが、ありがたいことにそうならなかった。旅行にも行き、美味しいものも食べブログを続けて、相変わらず呑気に過ごしている。
 だが、ガラっと変わったところもある。早起きをして、猛暑にめげず、秩父札所巡りを終えたことだ。同僚に倣って、観音堂で仏前勤行次第、般若心経、回向文をあげたときの爽快感といったらない。何より、線香の香りが好きだ。煙の漂う場所で経を読むと、体から余計なものが剥がれ落ち、脱皮して新たな肉体が生まれてくるような清々しさを感じた。
「こんな世界があったのか」とわかると癖になる。毎朝、起きたらうがいをして身を清め、弁当を作り始める前に勤行に励む。輪袈裟を下げて数珠を持ち、般若心経を唱えると、明るい一日を過ごせる気持ちになれる。



 だから、私にとって、今年の漢字は「経」なのだ。
 6月からの習慣が身についた結果、般若心経は暗記することができた。出勤するとき、買い物に行くとき、無意識に頭の中で読み上げている。さすがに、声に出したら怪しい人になるので気をつけよう。
 でも、ときどき忘れることもある。寝坊した朝は、支度をして間に合わせることしか考えていないので、勤行まで手が回らない。昨日は朝からカーテンを洗ったり、窓ふきをしたり、大掃除のことしか頭になくて失念した。
「ダメじゃん!」
 失敗もあるけれど、一日のスタートを爽やかにするため、この先もずっと続けるだろう。
 てことは、来年の漢字も「経」、再来年も「経」、ずっと「経」かなぁ。
 いやいや、別の漢字にしようよ。


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コメント (8)
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