今年は、9日間夏休みをとった。
まとめて取ることもできたが、私は分散型が好きだ。オフィスと違って学校にはお盆休みがないから、好きなときに休める。週に3日働き、2日は休暇、残りは土日という週休4日制が最高だった。
しかし、兼業主婦の性で、一日何もせずに過ごすと罪悪感がある。最初は、布団を干してカーテンも洗って、娘と一緒にお出かけしてなどと張り切っていたが、そのうちネタも尽きる。ビールを飲んで、長座布団に横になり、小説を読み始めたらもうダメだ。いつの間にか寝てしまい、気づけば夕方になっている。
「お母さんがまた昼寝してた」
「ギクッ」
「一度起こしてあげたのに、起きなかった」
「……」
娘の冷たい視線を浴びながら、またやってしまったと反省した。これといった成果なしで一日が終わると、頭の中にTUBEの替え歌が流れてくる。
「あー ズル休み」
休みの日は何かしなきゃいけない、というわけではないけれど……。
このところ、雨模様が続いている。
「お母さん、この前、長傘なくしちゃったんだよね」
娘がおずおずと申し出る。暇だと、つい余計な返事になりがちだ。
「浅草で思い出せばよかったね。蛇の目傘売ってたのに」
「おこ」
怒っている状態を「おこ」と言うのが、今どきの女子高生らしい。
「笠地蔵みたいな笠もあったよ」
「ぜっきょ」
これは「絶対許さない」の意味である。
娘は塾があったので、「じゃあ、これから買ってきてあげる」と用事を作ってみた。
目指すは池袋。さて、私が選んできた傘は……。
パステルグリーンの生地に、動物の顔が描かれたものである。
「可愛い」
よかった、合格点がもらえたようだ。
やることがあると、それだけで充実した一日を過ごした気分になれてよい。
さて、明日は最後の休暇である。
ズル休みにならないように、美容院にでも行くか。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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しかし、兼業主婦の性で、一日何もせずに過ごすと罪悪感がある。最初は、布団を干してカーテンも洗って、娘と一緒にお出かけしてなどと張り切っていたが、そのうちネタも尽きる。ビールを飲んで、長座布団に横になり、小説を読み始めたらもうダメだ。いつの間にか寝てしまい、気づけば夕方になっている。
「お母さんがまた昼寝してた」
「ギクッ」
「一度起こしてあげたのに、起きなかった」
「……」
娘の冷たい視線を浴びながら、またやってしまったと反省した。これといった成果なしで一日が終わると、頭の中にTUBEの替え歌が流れてくる。
「あー ズル休み」
休みの日は何かしなきゃいけない、というわけではないけれど……。
このところ、雨模様が続いている。
「お母さん、この前、長傘なくしちゃったんだよね」
娘がおずおずと申し出る。暇だと、つい余計な返事になりがちだ。
「浅草で思い出せばよかったね。蛇の目傘売ってたのに」
「おこ」
怒っている状態を「おこ」と言うのが、今どきの女子高生らしい。
「笠地蔵みたいな笠もあったよ」
「ぜっきょ」
これは「絶対許さない」の意味である。
娘は塾があったので、「じゃあ、これから買ってきてあげる」と用事を作ってみた。
目指すは池袋。さて、私が選んできた傘は……。
パステルグリーンの生地に、動物の顔が描かれたものである。
「可愛い」
よかった、合格点がもらえたようだ。
やることがあると、それだけで充実した一日を過ごした気分になれてよい。
さて、明日は最後の休暇である。
ズル休みにならないように、美容院にでも行くか。
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