フェンネルを育ててもう10年以上になります。まさに今が旬です。ただ,いつもフェンネルシードを採る為に育てています。葉はスープにしたり,フレッシュハーブティーにしています。フェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年草植物で、ハーブの一種です。原産地は地中海沿岸から西アジアにかけてです。日当たりさえよければどこでも育つといわれています。草丈1~2mにもなる大型のハーブで、鳥の羽のように広がった糸状の細い葉と傘を開いたような形に咲く黄色い小花が特徴です。葉・茎・種子すべてを利用することができ、特に葉は薬用に、茎は野菜として食用に、種子は香辛料として多く利用されます。株の根元が白く肥大するフローレンスフェンネルは、変種で肥大部分を野菜として利用します。また、葉が赤銅色になるブロンズフェンネルなどの種類があります。一般的に芳香成分として、フェンチン、アネトール、エストラゴールを含み、その他にペトロセニン酸、オレイン酸、リノール酸、フラボノイド (ルチンなど) 、ビタミン類、ミネラルなどが含まれています
フェンネルの歴史
フェンネルは、古代ローマで強壮用の食物として用いられていました。ヨーロッパでは古くから薬草として人々の生活の中で欠かせないハーブで、「フェンネルを見ても摘もうとしない者は悪魔だ」という言葉があるほどでした。盛んに用いられるようになったのは中世以降で、特にフェンネルの種子は目に良く、若返りの効果もあると信じられていました。そのため、当時は煎液を洗眼用に使ったり、浴剤としてふんだんに使ったりしていたといわれています。また、家庭の常備薬のように消化促進、咳止めなどにも使用されていたという記録も残っています。中国では諸説ありますが、フェンネルの全草に強い芳香があるため「香りを回らす」という意味で茴香(ウイキョウ)と呼ばれ、ブレンドスパイスの五香(ウーシャン)や漢方薬にも用いられています。日本にも古い時代に中国から伝来し、薬用として利用されてきました。
●フェンネルの利用法
・香辛料
フェンネルの持つ独特の芳香は魚の生臭さや脂っぽさを消す効果があります。そのためヨーロッパでは「魚のハーブ」と呼ばれています。また、乾燥させた種子はアニスに似たすっきりとした甘さとぴりっとした風味があり、フェンネルは魚の香草焼きに欠かせないハーブとなっています。イタリアでは、パンを焼くときにフェンネルの葉をパン種の下に敷いて風味づけとして使います。他にも、ソースやスープ、若葉はオリーブ油やお酢に漬け込んで調味料としても使われています。フェンネルの種子はカレー粉の主原料のひとつで、そのまま、または砕いてパンやクッキー、ピクルスの風味づけとしてよく利用されています。
<豆知識>ブーケガルニには欠かせなフェンネルブーケガルニとはフランス語で「香草の束」のことです。魚のスープをとるときに臭み消しとして、数種類のハーブを入れて使います。各地方により中に入るハーブはまちまちですが、フェンネルはこの中に欠かせないハーブです。フランスの魚料理のブイヤベースにも使用されます。
・ハーブティー
フェンネルの種子はハーブティーとしてもよく利用されます。フェンネルの持つ甘みとスパイシーな香りは食欲を抑える働きがあります。フェンネルの芳香成分であるフェンチンが多いといわれています。またフェンネルには、炎症を鎮める効果もあり、風邪などを引いたときにフェンネルのハーブティーを飲むと早期回復が期待できます。ハーブティーとして利用する場合、浸出時間は少し長めにすることがポイントです
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