もう12月も中盤ですが、今年も雪は積もっていません。先週は積雪がありましたが、ほぼ消えてしまいました。昨年も暖冬だったので最後にナメコとムキタケを採ったのは12月10日でした。
昨日は暴風雨で明日からまた雨予報なので、今日が最後の入山だ。
今回ご紹介するムキタケは1ヶ月前には
傘の色が、褐色系でしたが、今は緑色系、紫色系が採れます。
どちらもムキタケと思っていましたが
2014年にあるニュースがきのこファンの話題になっています。
弘前大学農学生命科学部環境微生物学研究室が、傘の色が褐色系のムキタケと緑色系のムキタケの、遺伝子情報の分子系統解析を行ったところ別種と判明したというのです。
やや遅く発生する、傘が緑色のムキタケに、オソムキタケと命名したのです。
遅く発生する、という意味です。
ムキタケは、きのこシーズンの最後を飾る晩秋に、広葉樹の立ち枯れた木や倒木から発生します。傘は直径5~10cmのほぼ半円形で、ヒダは白です。
傘の表皮は剥がれやすく、それゆえ、
ムキタケという名前がついています。
表皮の下にはゼラチン質の層があり、
触ると、瑞々しくて、プルプルです。
晩秋を代表するキノコですが、ツキヨタケとの誤食のため注意が必要です。
森のフカヒレとも言われていてフカヒレスープのように食べるとフカヒレより美味いです。
おだやかな味と香りを持ち、鍋物や汁物に最適です。
個人的な見解ですが、オソムキタケの方がゼラチン質の層が厚いように感じます。あと、皮は剥けにくいです。
遺伝子情報を使った分子系統解析が一般的になり、
今や、きのこの分類が激変しつつあります。
通常冬眠しているはずの熊対策をしっかりして山に入ります。