学名:Astilbe thunbergii var. congesta
分類:ユキノシタ科 チダケサシ属
別名:トリノアシ、チダケサシに似るが別種
特徴
トリアシショウマは、山地や林縁などの湿り気のある場所に自生する多年草で、葉が鳥の足に似ていることからその名が付きました。草丈は40~80cmほどになり、初夏から夏にかけて白く小さな花を房状に咲かせます。チダケサシによく似ていますが、葉の付き方や花の形で見分けることができます。

食用部分
若芽(新芽):
春の山菜として、芽吹いたばかりの若芽(10cm程度まで)が食用となります。赤みがかった芽が特徴的で、茹でると鮮やかな緑色に変わります。
食べ方
おひたし:サッと茹でて、しょうゆやだしでシンプルに。
油炒め炒め和:ひき肉と炒め、すき焼きのタレで味付けをすると、香りと食感が引き立ちます。
天ぷら:若芽の独特のほろ苦さが、油との相性抜群です。




※アクが少なく、下処理は比較的簡単ですが、茹ですぎると食感が損なわれるので注意。
採取時期
4月中旬~5月上旬(地域による)
雪解け後、山の新緑が芽吹く頃が採り頃です。
注意点
トリアシショウマは他の野草(特にチダケサシ)と間違えやすいため、葉の形や生育環境をよく観察して見分けましょう。山菜採りに慣れていない場合は、経験者と一緒に採取するのがおすすめです。
一口メモ
「ショウマ」は漢方にも使われる植物で、古くから薬草や食用として親しまれてきました。中でもトリアシショウマはその可憐な見た目と食味の良さから、知る人ぞ知る山菜のひとつです。