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喜志子さんの詩 7

2022年12月14日 12時22分00秒 | 喜志子さんの詩
ファンタジー交響曲

汽車にコトコト揺られこの街で降りて、あなたに出会いました

あなたはドロだらけになって、

キャベツと、トマトとなすをつくっていました

汽車の中から豆粒ほどのあなたの姿を

いつもみていました
あなたのそばには、大きな牛と、にわとりと、やぎがいました

できることなら

ついでに私をおいてくださるとうれしいのだけれど

私の眼はコンクリートをみるにふさわしくない眼でした。 

ひとりぼっちの部屋では、しあわせは来なかったみたい

あなたはでっかいのに

笑顔がやさしいから

あなたは、若草の匂いがするから

私はうれしくなってしまう

本当はこの街に降り よるのに勇気があったのです
ひっこみじあんな私だから

お化粧もできなくて みつ編みをほどく勇気もなくて

ひとり都会の中を歩いていた

都会に慣れてしまった方がしあわせになれるのかしら

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