著者によると、最高の成果をあげている人は、3つのサイクルをバランスよく回していると主張しています。
- パフォーマンスサイクル (1目標 2思考 3行動)
- パワーサイクル (4情報力 5段取力 6自律力 7改善力)
- キャラクターサイクル (8自覚 9主体性 10楽しむ 11徹底 12継続)
このサイクルの12の歯車は、具体的には以下のようなストーリーの中で動き続けます。
(p478より引用) まず、「目標」を立てることが最も重要である。目標を達成するためには、「情報」を入手して「思考」し、「段取り」よく「行動」を起こし、「自律」して行動することで、「結果」が生まれ、「改善」することで、次の目標は、さらに高い目標設定が可能となる。そういったサイクルをより強力に回すために、本人が「自覚」をもって「主体的」に「楽しみ」ながら行動し、「徹底」して「継続」することで、BPPと言われる人と同じような、最高の成果を上げることができる。
本書は、上記のサイクルのひとつひとつのステップについて、例示をあげながら分りやすく説明していきます。
たとえば、「情報力」の項では、「オズボーンの発想チェックリスト」が紹介されています。
(p250より引用) 1つのアイデアを「転換」するのに役立つチェックリスト
1.転用・・・ 2.応用・・・ 3.変更・・・ 4.拡大・・・ 5.縮小・・・ 6.代用・・・ 7.置換・・・ 8.逆転・・・ 9.結合・・・
「段取力」の項では、米国のコラムニスト、シドニー・ハリス氏によるこんな辛口のフレーズも紹介されていて、少々耳痛いものがあります。
(p262より引用) 「いつも急いでいる人は、自分がエネルギッシュだと思い込んでいるけど、ほとんどの場合、単に仕事の効率が悪いだけだ」
また、「行動力」に関する著者のアドバイスです。
(p188より引用) 人間の「行動する力」もオートマチック車と同じで、欲求や責任感によって常に前に進もうとする力は働いています。しかし、なかなか進まないとすれば、それは何かのブレーキがかかっているのです。
まずは何がブレーキになっているのかを見つけ、その要素を取り除くことからはじめなければなりません。
サイドブレーキを引いたままで、いくら「がんばれ」といってもダメだというわけです。
ここでの「ブレーキ」の取り除き方として著者が薦めている方法は、「小さなハードルを設定して、それをクリアすることにより、やればできるという成功体験を積み重ねる」ことです。
これは、以前紹介したロバート・マウラー氏が「脳が教える! 1つの習慣」で紹介している方法と全く同じです。
ただ、いずれにもまして最も重要なことは、自分の「目標」を立てることです。
自分の「ポーラスター」は自分で見つけなくてはなりません。
3つの成功サイクル 価格:¥ 1,995(税込) 発売日:2006-05-16 |
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
TREviewブログランキング