新しい一歩を踏み出すことを妨げている大きな要因は、一人ひとりが持っている「パラダイム(固定観念・既成概念)」にあります。
「7+3=?」の?を考えさせるのは、「ひとつの答え」を求める画一的な教育であり、「?+?=10」の?を考えさせるのは、「多様な可能性」を求める柔軟な教育です。
私たちは多くの場合、幼い頃から前者の思考スタイルに慣らされてきています。
(p28より引用) 知らず知らずのうちに固定的に物事を考えてしまうことを、私は「パラダイムマジック」と呼んでいます。・・・
多くの人は自分の可能性や行動範囲について、まるでそれが「揺るぎない真実」であるかのように思いこみ、その考え方から抜け出すことができないでいるのです。
著者は、「考える」際に私たちが陥りがちな6つの問題点を指摘しています。
- 問題1 制限を受ける
- 問題2 固定観念にとらわれる
- 問題3 パターン化してしまう
- 問題4 むずかしく考えすぎる
- 問題5 部分しか見ていない
- 問題6 近視眼的に見てしまう
これらの思考における無意識の指向を打破することが「パラダイムシフト」であり、新たな発想の原点となるのです。
特に私の場合は、「問題3」の陥穽に陥りがちなので気をつけなくてはなりません。
「パラダイム」を変えること(=パラダイムシフト)の応用形として有益な示唆がありました。
「環境を変えたければ自分を変えればよい」とのアドバイスです。
自分だけの力で環境を変えるのは困難ですが、自分を変えるのは自分だけでできるはずです。
(p306より引用) 変えられないはずの「過去」は変えることができる「今」を変えることによって変わってくる。変えられないはずの「他人」は、変えることのできる「自分」を変えることによって変わってくるのです。
「自分」を変えることによって、「対象との関係性」を変化させるのです。
それによって、変えられないと思っていたものの位置づけや意味づけを変化させようという考え方です。
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