会社関係の方からいただいたので読んでみました。
著者の佐々木かをり氏は、株式会社イー・ウーマンと株式会社ユニカルインターナショナルという2つの会社の代表取締役社長として、コミュニケーション・ネットワークの拡大に活躍されています。
本書は、著者の活動の原動力となっている考え方や姿勢を自ら紹介したものです。
キーワードは7つ。
「Give & Given」「Win-Win」「I am proud」「Choice」「Communication」「Responsibility」「Mission」。
その中からいくつかご紹介します。
まずは、「Win-Win」について。
(p53より引用) 自分と関わる人たちと、一緒にプラスの成果をつくっていくことが、どれだけ素晴らしいことかと想像してみた。・・・英語で言われる、「ウィン‐ウィン(Win-Win)」勝ち‐勝ち。・・・
それは、勝つというイメージを変えることから始まった。一方が「勝つ」と相手は「負ける」と考えられるのが普通だ。しかし、社会の中では、「勝ち負け」ではなく、「勝ち勝ち」が存在する。一緒に勝つという考え方は、関わっている人たちが皆、それぞれのレベルでプラスに動くことを意味しているからだ。
著者は、「Give & Given」や「Win-Win」の人間関係をつくるにあたって、自分の考え方が固定化されていないか、常に自戒しています。
そのための著者なりの「チェック項目」も紹介されているのですが、その具体例です。
(p65より引用) 「普通は~」とか「一般的には~」とか「みんなそう思っている」などの言葉を使ったときに、次のようなチェックをする。
これらの言葉が、自分を一般人の代表にしてしまい、自分の固定観念を皆に押しつけていないかどうかを見てみる。「普通はそうだと思うけれど」と発言する代わりに「私はそうだと思うけれど」と発言する。・・・「常識」は、私たちの錯覚なのかもしれない。
また、「~します」という言い方も要注意だと指摘しています。
「~します」というと「今はしていないけれど、これからします」、もっといえば、ひょっとすると「できないかもしれませんが・・・」というニュアンスも感じられるというのです。
その対策として著者が薦めているのが「現在進行形(私は~しています)」のコミュニケーションです。
(p191より引用) 私は、文章をなるべく現在進行形に変えて、主語を付けて話すようにしてみた。言った瞬間に、・・・この言葉が自分の行動のチェックリストに早変わりしてくれるのだ。・・・
現在進行形で話すことで、ぐっと現実味のある、地に足のついたメッセージを送れるようになったし、そのうえ、本当に行動を始めることにつながったのだ。
最後に、リポーター・キャスター・起業家等、数々のキャリアを経験した著者の実感のコメントをご紹介します。
「チャンス」についてです。
(p123より引用) チャンスというのは、目立った形で存在していることは少なく、数々の小さな選択の結果のように思えるのだ。振り返ってみてはじめて、チャンスと名付けることができる、というケースが多いようだ。
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