Saraの人生右往左往

『人生は長い旅路である』
Saraの“あっちふらふら、こっちふらふら”な由無しごと

Bonin Blue Again ! Vol. 3

2009-08-14 23:08:44 | 
【7月22日(水)】

日食当日。
昨日の天気予報では曇りのち雨だった。
朝5時に目が覚めて外に行ってみると、快晴~!!
わぉ!

同じ宿の人たちは、船で皆既日食の海域に行くツアーに参加の人がほとんど。
でもあたしは、「日本の地面の上で日食を見たい」と思っていたので、
父島の小港海岸に行く予定なのだ。
日本の地面で日食を見ることに意義があると思ったからだ。

村営バスの駐車場に行くと、営業所の人が
「暑いから中で待ってたら?」と声をかけてくれた。
朝から30度を超す気温。
お言葉に甘えて営業所の建物の中に入った。
日食を見に小港まで行くのだという話をしたら、
小港海岸からさらに歩いて中山峠まで行った方が良いという、
ありがたい情報をゲット!

バスで小港海岸まで行って降りたら、あまねちゃんの旦那さんのたつさんが。
「奇遇だね~!」と再会を喜んだ。
たつさんたちは小港海岸で見るというので、別れて中山峠へ向かった。
中山峠のてっぺんに着いた頃、ちょうど食が始まった。
日食グラスで見るとほんの少し欠けた太陽が見えた。
「うぉぉぉ~!!」
最初は日食なんて興味がないと言っていたダンナも大興奮!



影に写る穴の形も、日食のように欠けている。

中山峠のアズマヤには、年配の男性二人組もいて一緒に観測。
食の最大になるまでに1時間半くらいかかるけれど、
飽きることなく日食グラスを覗く。

父島での食は98%。
ほとんど太陽は隠れてしまう。
皆既日食に近い状態になるんじゃないかな~なんて期待していたけれど、
凄いぞ!太陽!!
たった2%でも明るい!!
その太陽の力は、皆既日食状態だったら気がつかなかったと思う。
2%に思いを馳せることができたのは、その2%を体験したから。
皆既日食も素晴らしかったと思うけれど、ここで見て良かった。

それでも98%も隠れたら、辺りはすーっと涼しくなって、
鳥が騒ぎ始め、野生化した山羊がうるさいくらいに鳴き交わした。



水平線の辺りがうっすら明るく、天頂は薄暗く、まるで白夜のよう。
こんな体験を子供の時にして、宇宙飛行士を目指した毛利さん。
さもありなん、と思う神秘的な体験。

食の最大が終り、徐々に戻っていく太陽の大きさ。
お昼近くで暑さも戻ってきたので峠を降りて、扇浦海岸へ。
ここでは、ボニネシアン・カヌーを復活させたカヌークラブが活動しているのだ。
JHCA(日本ハワイアンカヌー協会)のパンフレットを携えてご挨拶。
それからシュノーケリングをして、イリイリを拾った。
イリイリはフラで使うストーンカスタネットだ。

民宿に戻って入浴していたら、突然の豪雨。
昨日もそうだったし、まさに熱帯だぁ~
夕食の時間、宿では日食の話題で持ち切り。
悪石島は悪天候で日食は観測できなかったようだ。
小笠原は快晴という、たまたまいただいた幸運に感謝だなぁ。

26年後には本州で皆既日食が見られる。
その時はたくさんの人が、神秘的な体験をできるのだろうな。
楽しみだ~

…続く




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