海外ミステリ専門書店。特に、イヌ、ネコ、その他の動物が活躍するのが好き。グルメも紹介。
ミステリ専門書店(翻訳もの限定)
ワニと読むミステリ(年寄り工場の秘密)
![]() | 年寄り工場の秘密 (創元推理文庫) |
コリン・ホルト・ソーヤー | |
東京創元社 |
![]() | The Geezer Factory Murders (Benbow/Wingate Mystery) |
Corinne Holt Sawyer | |
Dutton Adult |
読むと、デリバリーにはご注意
(コリン・ホルト・ソーヤー著)
高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉はただいま好調です。近くにできた老人ホーム〈黄金の日々〉から引っ越してくる人々がいるからです。
〈海の上のカムデン〉に長年暮らしていたトッツィは〈黄金の日々〉移ってしまっていますが、ある日アンジェラ・ベンボウとキャレドニア・ウィンゲイトに会いに〈海の上のカムデン〉にやってきます。浮かぬ顔のトッツィが言うには、夜中に幽霊が出るとのこと。〈海の上のカムデン〉の誇る探偵であると自負する二人はさっそく〈黄金の日々〉に体験入居して幽霊騒ぎの真相をつきとめます。
グールド夫妻は〈黄金の日々〉から〈海の上のカムデン〉に移ってきたところで、夫のハワード・グールドが殺されてしまいます。いったい何が起こっているのか。アンジェラとキャレドニアは危険をも顧みず、いつものように調査を始めます。そして紡ぎあげた真相は、大変ショックなものでした。
〈海の上のカムデン〉シリーズも、もう7作目だそうです。相変わらずアンジェラとキャレドニアは好奇心いっぱいで、今回は近くにできた老人ホーム〈黄金の日々〉に体験入居をしてしまいます。この2つの老人ホームの比較がなかなかです。古い建物を改装したものと、極めて現代的な造りのものとの比較も、老人ホームを考えている人もまだそうでない人も、何かと参考になるかも。
〈海の上のカムデン〉ではペットは禁止だったのですが、ちょっとお試しということでネコは飼っても良いということになります。2匹のネコがあちこち神出鬼没ですが、ちょっとだけ事件に関係します。
今回は麻薬犬のロデリックも登場し、動物だらけになっています。うれしいことです。
■既刊
もう7作目です。最初から読んでも途中から読んでもおもしろさは変わりません。
老人ホームが舞台のミステリはこれ以外に知りません。これから増えるかもしれませんね。
ピーナッツバター殺人事件
殺しはノンカロリー
メリー殺しマス
主人公: アンジェラ・ベンボウ(老人ホーム住人。故提督夫人)
キャレドニア・ウィンゲイト(老人ホーム住人。故提督夫人)
場所: USA、カリフォルニア
グルメ: なし
動物: インコ:チェーザレ(キャレドニアのペット)
ネコ:プリン(コンラッド・ストーンの飼い猫)
デズモンド(グールド夫妻の飼い猫)
イヌ:ロデリック(麻薬犬、ゴールデンレトリバー)
ユーモア: 中
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