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ワニと読むミステリ(おめざめですか、アイリーン )
![]() | おめざめですか、アイリーン (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫) |
キャロル・ネルソン・ダグラス | |
東京創元社 |
![]() | Good Morning, Irene |
Carole Nelson Douglas | |
Tor Books |
読むと、残った人を見つけるのはなかなか難しい。
(キャロル・ネルソン・ダグラス著)
パリ郊外。ヴィクトリア朝のオペラ歌手で素人探偵のアイリーン・アドラーは鉄道事故で死亡したことになっていますが、夫のゴドフリー・ノートン、友人のペネロピーとともに静かな生活を送っています。しかし、セーヌ川岸に打ち上げられた水夫の死体に出くわしたところから、またもや事件に巻き込まれてしまいます。死体には奇妙な刺青があり、アイリーンはそれがかつてブラム・ストーカーのダイニング・テーブルに寝かされていた死体の入れていた刺青と非常に似ているのを発見します。ゴドフリーは若い女性をセーヌ川から救いますが、その女性は死んでしまったと聞かされ、納得のいかないアイリーンたちはモンテカルロへと赴きます。そこではかのシャーロック・ホームズとの再会がアイリーンを待っていました。
1888年のパリとモンテカルロが舞台となったミステリです。なにやら怪しげな刺青を負った人たちが死体で発見され、アイリーンはその関連を追及していくのですが、それはある隠された財宝へとアイリーンたちを導いていきます。というわけで、犯人捜しと財宝のありかという2つの楽しみがあります。
財宝というとすぐに宝島を連想してしまい、海賊か、と思いましたが、それほど単純ではありませんでした。
変装あり、フェンシングの闘いあり、ロマンスありの活劇で、ちょっと長めの話(541ページ)なのにそうは感じさせないですね。
このシリーズはまだたくさんの日本語未訳があるようで、これからもアイリーンにお目にかかることができるようです。
■他の作品
黒猫ルーイのシリーズは、ラスベガスでフリーランスの広報をしているテンプル・バーとその飼い猫ルーイのミステリです。 これは6作目。
黒猫ルーイと交霊会の夜
主人公: アイリーン・アドラー・ノートン(元女優・オペラ歌手)
場所: フランス、モナコ(パリ、モンテカルロ)
グルメ: なし
動物: なし
ユーモア: 中
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