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ワニと読むミステリ(サイモン・アークの事件簿V )
![]() | サイモン・アークの事件簿V (創元推理文庫) |
エドワード・D・ホック | |
東京創元社 |
読むと、目が曇ってはいけません。
(エドワード・D・ホック著)
サイモン・アークのシリーズ5作目です。日本独自の編集で、8編の短編集です。
トランプ・カードが手掛かりになる事件。以前はどの家にもトランプの1組や2組はあったものですが、今はそうはいかないのでしょうね。
サイモン・アークと“わたし”が一緒に開業した<アーク探偵事務所>に持ち込まれた緊張すると服を引き裂いてしまうという奇妙な症状に悩まされる女性。
日刊紙を出すことで復讐しようという男。
シェークスピアの直筆原稿は本当に見つかったのか。
海岸に流れ着いたミイラは誰なのか。
魔女だと主張し、呪いをかけて殺したという。
砂漠で一人箱舟を造る男の目的は?
夜中に礼拝堂から聞こえてくる鈴の音が意味するものは?
巻末の解説(木村仁良さん)によるとサイモン・アークの事件簿はこれでひと区切りだそうです。 どうも今のところ続編はなさそうですが、これも売れ行き次第ということのようなので、みなさん友人にも紹介してせっせと読みましょう。
1950年代から2編、60年代から1編、70年代から2編、80年代から2編、2000年代から1編の全部で8編が選ばれています。年代が1950年代から2000年代とずいぶん期間が長いのでそれぞれの時代の空気も違っているのがまた楽しめます。
どれも奇妙な始まりなのですが、サイモン・アークが解明するといずれも確かに納得できるような理由があるので、ひとつひとつの話にうなってしまいます。
とても好きな作家のシリーズなのでまだ6作目、7作目と続けられるように切に願っています。
■既刊
サイモン・アーク以外のシリーズ作品は、田舎医者サム・ホーソーンの解く事件簿が6巻まで出ています。
このシリーズもこれが最終だそうです。
サム・ホーソーンの事件簿 VI
夜の冒険 ← 奇妙な事件のオンパレード
主人公: サイモン・アーク(オカルト探偵)
場所: 世界中
グルメ: なし
動物: なし
ユーモア: 中
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