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ワニと読むミステリ(ガラス瓶のなかの依頼人)
![]() | ガラス瓶のなかの依頼人 (コージーブックス) |
シャロン・フィファー | |
原書房 |
![]() | Dead Guy's Stuff (Jane Wheel Mysteries) |
Sharon Fiffer | |
SMP Paperback |
読むと、もうたくさんという時がきます。
(シャロン・フィファー著)
ベークライトのお宝からヒスイのお皿、アンティークの“拾い屋”ジェーン・ウィールは価値あるものを見つけ出すコツをつかんできたようです。シカゴでのエステート・セールでは部屋いっぱいのビンテージものの居酒屋の品々がほこりに埋もれているのを発見し、ジェーンはまたもや掘り出し物を見つけました。イリノイ州カンカキーにある両親の経営するバー&グリルが新装するので、これらはその装飾にもってこいのようです。ただし、ホルマリン漬けの指を除いて、ですが。
この謎めいた指をどうしたらよいか困って、ジェーンは元殺人課刑事のブルース・オーに切断された指は犯罪に関係しているのか調べてくれるように頼みます。
ジェーンは居酒屋用品のお宝をカンカキーに運んでいくのですが、ジェーンは知らないのでした、その箱の中には闇に包まれた故郷の秘密が詰まっているとは。それらの過去は、死体、誘拐、脅迫などを呼び起こしていきます。
拾い屋(ピッカー)のジェーン・ウィールのシリーズ2冊目です。セールにもいろいろな種類があるのですね。エステート・セール、サルベージ・セールなど日本ではあまり聞かないようなセールもあり、用語の解説が最初に載っています。これがあるとジェーンがどういうセールでお宝を見つけているのかよくわかりますね。
ジェーンはだんだんとセールでのコツを掴んできたようですが、セールでは熾烈な争いが行われているのですね。早い整理番号のとり方があったり、競争相手を遠ざけるために偽の情報を流したり、戦いです。
事件のきっかけはセールで見つけたホルマリン漬けの指で、そこからだんだんと過去が堀り起こされていくのですが、ジェーンの両親もそれにかかわっているようで、ジェーンとしてはちょっと痛みも伴う内容です。
別居中のジェーンの夫チャーリーはジェーンの家で仕事をしたりして、ちょっと不思議な関係です。これからどうなるのか、気になるところではあります。
■既刊
ジェーン・ウィールのシリーズはすでに8巻まで出版されているようです(2013/03/08 現在)。翻訳はまだ2冊です。
掘り出し物には理由がある ← 隣の主婦が殺されます
主人公: ジェーン(ジェイニー)・ウィール(ジャンクのコレクター。フリーランスの拾い屋)
場所: USA、イリノイ州エヴァンストン
グルメ: なし
動物: イヌ:リタ(雑種)
ユーモア: 中
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