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ワニと読むミステリ(フランクを始末するには)

フランクを始末するには (創元推理文庫)
アントニー・マン
東京創元社
924円(価格は変わる場合があります)

読むと、なにごとも表面通りではありえません。
 
(アントニー・マン著)
 12話の短篇集です。
  おもしろいんだけど、とっても怖い。ちょっとぞくっとして振り返ってしまうかもしれません、別に怪談話ではありませんが。
 「豚」。子豚を飼っているお金持ちのご夫婦なんですが、この子豚をとてもかわいがっていて専用の部屋に豪華な身の回り品をそろえています。でも心臓が悪いらしい。さらに愛玩用の男の子がいて、ぼんやりした感じです。この夫婦が彼らの豚とこの男の子のことを話すのですが、それは彼らの冗談なのか、はたまたホントのことなのか、判断に苦しむところですが、しかし真相は知りたくないという気もします。
 「買い物」。これは怖いです。何も語られていません。ただ日々の買い物リストがメモ用に書かれているだけです。でも確実に何かが行われています。そして想像したくない。一番怖かったのは日常の買い物リストに戻ったところです。
 「フランクを始末するには」。フランクは大スターでした。ずいぶん年をとってきたのでこのごろは特に大きな話題になるようなことがありません。そこでショウビジネスの世界の人たちが考えたのは、彼が亡くなったら大変なビジネスになるのではないかということです。伝記映画、追悼特別番組、ショウを記録したCDなど、もうすでに企画しかなりのところまでできているのに、それを使うことができない、なぜならまだ生きているから。そこでフランクに死んでももらうことを計画するのですが、死の実況中継をしようとしたところで計画外のことが起こり、急きょ筋書きを変えることになります。
 その他、有名なミステリ作家が亡くなった後に、ゴーストライターを立てようかという話が持ち込まれますが、実はこのミステリ作家には思いもよらぬ秘密があったりします。
 どれもそんなバカなと思いつつも実際にありそうでもあり、あったら怖いなと想像してますます怖くなるような、そんな話がいっぱいです。
 次の話はどんなに怖いのかなと、つい期待して読み進んでしまいます。
 こんな短編集、なかなかないです。

主人公: 
場所:  
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中

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