日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を観る

2012-03-30 06:54:46 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
久しぶりに、映画館に封切映画を見に行く。
マーガレット・サッチャー鉄の女の涙
春休みの子供たちも賑やかな映画館。
ホップコーンの甘い香りでイッパイ。劇場もいいものですね。
最後に映画館へ行ったのは・・・と思い返す。あの銃撃シーンが多かった「ミュンヘン」だった。なんという選択癖なのかと、我ながら苦笑。

で、「マーガレット…」の館内は、20人ほどの観客。極めて平均年齢が高い。
ワタシが若手かしら、と。ウッフフ

メリル・ストリープがアカデミー主演女優賞の話題作。
認知症のサッチャー元首相と、若手女性議員として社会にかかわっていく彼女。往年首相として活躍する彼女の幾度もフィードバックする構成になっている。
テーマは、彼女の成したことにあるのではなく、「彼女の成してきたこと」と「今」を描写することにあるのだろう。
社会的有益な仕事に生きていくのだと、恋人に語る若きサッチャーの清々しさ、フォークランド戦争で一歩も引かなかった強固な意志。事実に基づいているだけに、圧倒される。
で、「今」は、亡夫デニスの幻覚との語らいの日々なのである。

メリル・ストリープは、雑誌アエラ(この封切映画のこともあり、表紙を飾っていた)の取材に対する彼女は、同世代として魅力的。
40代になったら、オファーが来るのは、魔女役だったりで、ハリウッドは女性の若さ重視の世界だったと語る。
「私はドアをほんの少し開けただけ。あとに続く女性たちが歩きやすい道であれば、こんな嬉しいことはありません」

そして、ワタシに言い聞かせるために、記事の中からこのフレーズも引用しておく。
「現在の自分の中に、未来の自分も過去の自分も見つかるはずです」
うーん。

つけたし。
比較しては悪いけれど、先日まで見ていたNHKの朝ドラ「カーネーション」の高齢になった糸子のメイキャップ(老人性の肉の首周りのぬるみ具合)とのレベルのちがいの何たることか!映画製作の周到さに圧倒される。


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