日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

母の終活。

2022-11-20 14:48:06 | 母のことなど
父が79歳で亡くなっているから、4つ年下の母は75歳で未亡人となったことになる。
長男家族と同居はしていたけれど、着々と終活を(当時はそんな言葉もなかったけれど)してきた人です。

毛糸の機械編み機を始末するときは、我が家の子たち(孫たち)それぞれにVネックの紺のセーターを編んでお終いにしたよ、と言っていた。
最近、よく思い出すのは、近所の保育園にお手玉を100個作って持っていたのは、あの頃の母は80代ではなかったか、と。
90代に入ってからだったか、私が送った幼子成育中の写真はすべて返したい。自分のアルバム整理もしたいので、欲しい写真があったら持って行って欲しい、あとは自分で処分するから、と。

そんな風にして、ひとつひとつものも心も整理していっていた。

95歳で脳梗塞になり半身不随。初めて介護のお世話になる状況になった。
長男夫婦(兄は私より9つも年が離れている)は、母を付きっきりで介護できないので施設入所という話になった。
いくつか施設見学もしたけれど、結果的に弟宅で引き取る形になった。
右半身不随だから、お箸が持てず、トイレもすべて補助人なしではいけない状況の95歳の母を自宅介護することになったのです。

弟宅で生活するようになって数か月したころ、母に遺言を書くことを薦めました。
何しろ右半身不随なので、文字もミミズ文字。上手く書けません。
いちばんシンプルな内容の提案をしました。
母の相続人は私たち子ども3人です。

遺言書
預貯金の6分の1(※)を長男〇に、残りを二男〇に相続させる。
遺言執行人は長女〇とする。
日付  名前

(※)遺留分を主張できる範囲としました。
母もここまで長く生きて世話になると思わなかったのか、数年後には、全額二男にと書き換えたいと私に訴えましたが、後日のトラブルを避けたいので、変更を薦めませんでした。

私の相続分はないので、おのずと相続放棄したようなものです。
自筆証書遺言となるので、家庭裁判所に検認の届出の必要が出ます。その手間は私がやるつもりで、母の自筆の遺言書は弟に渡し、弟は奥さんに保管を頼んでいました。
銀行口座の解約などは遺言執行人が指定されていると全員の印鑑を揃える必要がありません。


遠方に暮らしている私はどうしても介護の戦力にはなれないので、こういう立場を示せて助かる、という面もありました。まぁ、総額がその程度だったということでもあるわけですけどね。苦笑

先程も民放テレビ番組で終活を取り上げていました。
では、私の場合は まだ ❔ ですが、
どちらかというと健康維持優先です。

それから母は104歳まで生きました。
コロナ禍でデイサービスが使えなくなり、ショートスティを利用していました。
今週末、お墓参りに行ってきます。
















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