さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成21年10月号 掲載句

2010-04-21 | 豊橋番傘

<近詠>

  溶けながら灯した愛の絵ろうそく


  身のうちと思えはじめた荷の重み


  引き潮は満ちるちからをたくわえる


  とめられぬ風の流れがいま変わる


<課題句>

 「火」 (鈴木 順子 選)

  尽きようとする火を煽る風の乱

  煩悩の火をひとつずつ消す旅路


 「悪人」 (寺部 水川 選)

  悪人の数だけ母が泣いている


 「縮む」(竹下 健作 選)は、選外でした。






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1 コメント

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Unknown (心咲)
2010-04-26 12:30:37
さくらさん。迂闊でした。詠み落としてました
溶けるよな 恋に焦がすか この体
満ち潮に 帰り道まで 漬かる羽目
縮む身に 母の温もり 伸びること
足し算に 別れたあの娘 入れたよな
恋人の 父の前での 火出る訳・・殆ど言い訳
残り火が 勢い増して 迫るかと 怖かった
涙色 悪人とても 同じ色 澄んでいるんだ
ボタボタと 落つる涙は 皆同じ
悪を知り 人の情けに 拭う手か
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