さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 316(2年4月)号掲載句

2020-04-17 | 川柳すずか

<すずか路>

  入院がくれた母とのランデブー

  診断のついた痛みに安堵する

  入院と安静が生みだすやまい

  長引けば非常事態も日常に

  母が母でいられるように日々見舞う


<課題句>

 「押す」 (吉崎 柳歩 選)

  ベビーカー押しつつ操作するスマホ


 「無駄」 (岩谷 佳菜子、青砥 たかこ 共選)

  子に持たす無駄になるかも知れぬ傘 (岩谷 佳菜子 選)

  無駄になりよろこぶ救急の備え (青砥 たかこ 選)

  すこし気が晴れた気がする無駄ばなし (青砥 たかこ 選)


<自由吟> (橋倉 久美子 選)

  春が来る冬を実感せぬままに



   
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川柳マガジン 2020年4月号掲載句

2020-04-15 | 川柳マガジン
<川柳マガジン4月号 掲載句>

  きょうだい喧嘩引き分けにしてしまう母
     (川柳道「引き分け」 田中 八洲志 選・佳作) 

  咳すれば視線が刺さる電車内
     (時事川柳 菅沼 匠 選・佳作)

  ありのままの姿見せたら去った恋
     (笑いのある川柳 菊地 良雄 選・佳作)

  アルコール切れて強気が萎えてくる
     (全国誌上句会「強気」 土橋 旗一 選・佳作)

  新郎がドレスを踏んだ披露宴
     (マガジンクラブ誌上句会「失笑」 栗田 忠士 選・七〇秀)

  見守りをいまも感じる天の父
     (川柳睦月賞「感謝」 太田 紀伊子 選・天、竹田 光柳 選・佳作)

  不器用だが自由に動くこの手足
     (川柳睦月賞「感謝」 坂下 淸 選・佳作、片岡 加代 選・佳作)  



   
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