さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳マガジン 2021年12月号掲載句

2021-11-30 | 川柳マガジン
<川柳マガジン12月号 掲載句>

  締めつける服や恋とは縁を切る
     (笑いのある川柳 岡 さくら 選・佳作、
              平尾 正人 選・佳作)

  禁酒はできず減酒を厳守いたします
     (駄×洒落川柳 佐道 正 選・佳作)

  人ひとりきれいに消えるむずかしさ
     (全国誌上句会「雑詠」 荒砂 和彦 選・佳作、
                 片野 晃一 選・佳作)
                   
  恋しがるなよおまえを捨てた飼い主を
     (マガジンクラブ誌上句会「恋しい」 妹尾 安子 選・七〇秀
                       奈良 一艘 選・七〇秀)

  むかしむかし地球は青い星でした
     (川柳長月賞「昔話」 高瀨 霜石 選・秀逸)

  ともに老い苦労ばなしはもうむかし
     (川柳長月賞「昔話」 鈴木 順子 選・佳作)



   
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川柳すずか 335(3年11月)号掲載句

2021-11-19 | 川柳すずか

<すずか路>

  夏がまだ秋と並走する寒露

  半袖で夏日を歩く神無月

  急激な冷えに慌てて冬布団

  うたたねにふわりと掛けられた毛布

  肥料やり弱った株を元気づけ


<課題句>

 「ぼんやり」 (青砥 たかこ 選)

  選外でした;


 「袋」 (小川 はつこ、毎熊 伊佐男 共選)

  知恵袋借りたい母はもういない 
        (小川 はつこ 選、毎熊 伊佐男 選)

  ささやかな祝儀ふくろも地味にする
        (小川 はつこ 選)


<自由吟>  (吉崎 柳歩 選) 

  迷信だとしても夜には切らぬ爪


<小休止> 前月号より推薦句

  過労でも休み過ぎでも出る疲労 
        (加藤 吉一 選)


<すずか路前号鑑賞> 334号から・月波 与生

  汲み置いた水はあしたの花のため


<誌上互選> 

「達者」

  まだ口の達者な親にほっとする (5点)


  


   
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川柳展望ネット句会・10月「味わう」

2021-11-09 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・10月>

「味わう」 (互選)

  味わいが変わる器を変えた酒 (8票)


わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。
 

  はつものは先に味わう仏様  西岡ゆかり

  横道にそれて味わう人情味  おくやま貴峰

  味わってもらっちゃ困る鵜飼の鵜  寺井一也

  反芻の牛は何度も味わえる  平尾定昭

  移りゆく四季を味わう和の料理  戴けいこ

  こっそり着てスリル味わう姉の服  高田桂子

  人生を味わいながら飲むワイン  真田義子




      
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豊橋番傘 令和3年11月号掲載句

2021-11-09 | 豊橋番傘

<推せん句> 9月号近詠より・鈴木 順子

  ほめた芽がすくすく伸びるプランター


<9月号(8月句会吟)作品の中から推薦句> 彦坂 直政

  もう少しこの世で粘り見る景色


<近詠>

  半袖は仕舞えず進む温暖化

  夏と秋の花が並んで咲いている

  もう十月なのに熱中症予防

  気温差に応じてくれるカーディガン


<課題句>

 「テキパキ」 (尾方 静子 選)

  テキパキと動けば消えてゆく邪念

  テキパキとしたい自分の後始末


 「幻」 (佐藤 恭子 選)

  まぼろしのままでよかった青いバラ

  幻想が果てなく続く雨しずく

  まぼろしと消える約束した祭り

 
 「許す」 (鈴木 順子 選)

  コロナ禍の許容範囲を模索する




   
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静岡たかね 2021年11月号掲載句

2021-11-04 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「骨折その後」

  歩き方まだぎこちない骨折後

  折れた足すこしかばって歩く道

  ケガ癒えて日常がまた騒がしい

  のんびりに慣れた時計を切り替える


<9月句会>

「ゴム」

  選外でした;


「さんま」 (中野 三根子 選)

  食卓にさんまようやく秋が来た


「拾う」 (佐野 由利子 選)

  拾ってもほとんど聞き流すうわさ

  最期まで飼えぬ犬なら拾わない(五客)


「自由吟」 

  いち早く流行色をまとう爪




      
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第7回現代川柳の集い

2021-11-04 | 誌上大会
新家完司さんの「令和元年」が
第7回日本現代詩歌文学館館長賞を受賞されました。
おめでとうございます。
お祝いの気持ちをこめて、今回初めて参加してみました。
お題は「渡す」「生きる」「集う」「楽器」。
1句だけ、入選していました^^

「渡す」

  種渡すいつかどこかで咲くように (弘兼 秀子 選・佳作)



   
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川柳マガジン 2021年11月号掲載句

2021-11-02 | 川柳マガジン
<川柳マガジン11月号 掲載句>

  雪女いのち短し温暖化
     (笑いのある川柳 平尾 正人 選・佳作)

  ネット通販サクラレビューという撒き餌
     (時事川柳 竹内 ゆみこ 選・佳作)

  沈黙は波乱の前の風の凪
     (全国誌上句会「波乱」 荒砂 和彦 選・佳作)

  平等なはずのいのちが査定され
     (全国誌上句会「雑詠」 荒砂 和彦 選・佳作)
                   
  和解まで遠い隣国とのもつれ
     (マガジンクラブ誌上句会「和解」 市川 一 選・七〇秀)

  死ぬまでに和解をしたい友がいる
     (マガジンクラブ誌上句会「和解」 市川 一 選・七〇秀)

  テディベアが親友だった少女の日
     (川柳葉月賞「友」 太田 紀伊子 選・佳作、赤松 ますみ 選・佳作)

  友だちの顔で封じる恋ごころ
     (川柳葉月賞「友」 長谷川 博子 選・佳作)


11月号は、第19回川柳マガジン文学賞の発表号でした。

大賞の鏡渕 和代さん、
準賞の正岡 鏡花さん、大嶋 都嗣子さん、斉尾 くにこさん、
西 恵美子さん、柴田 比呂志さん、月波 与生さん、

おめでとうございます。
   


   
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