さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成24年8月号 掲載句

2012-08-01 | 豊橋番傘


  (写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさん よりおかりしたものです)

<近詠>

 すこしだけずれてる人で愛される


 無意識にすべった筆が書く本音
    

 よく当たる易者こわくて近寄らぬ 

   
 いさかいを避けてうまみの出ない酒


<課題句>

「喧嘩」 (花井 稔 選)

 たわいない喧嘩もできぬ今ひとり

 喧嘩するたびに絆が深くなる         


「雫」 (細井 道子 選)

 雨しずく未練ごころを責めたてる

 ひとしずく嘘をまぜれば甘い恋         


「熱」 (鈴木 順子 選)

 けだるさと微熱が残る祭りあと

 熱さめてすべてゆるせる凪ぎの海






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