さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

鈴鹿ネット句会・11月「二重」

2022-11-21 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・11月>

「二重」
 (加藤当白・青砥たかこ共選)

  二重唱あなたとならば溶け合える
          (加藤当白選)

  あたたかい毛布ときみにくるまれる
          (加藤当白選)


私が、いいなあ!と思ったのは


  弱点をフォローしあえる二重奏  春日綾乃

  声に出しダブルチェックの処方箋  佐藤ちなみ

  母と娘の歌うキッチン二重奏  こやまひろこ

  ニュートンにちょっと逆らう二重跳び  八木五十八

  二重丸あげたい母のラストラン   よしひさ

  カレンダー思い出せない二重丸   野平光太郎

  どん底の下にも底がもうひとつ   石森あやみ

  校正の二重チェックもすり抜ける  吉崎柳歩

    
です。




   
   にほんブログ村

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みはら川柳奉行・通巻222号記念誌上大会

2022-11-18 | 誌上大会

<みはら川柳奉行・通巻222号記念誌上大会>

「二」

 (小島蘭幸、北川拓治、濱邉稲佐岳、弘兼秀子、
  高橋土筆坊、大森昭恵 共選)

 二国間だけでは収まらぬいくさ
  (小島蘭幸選)

 性別が二つではなくなる未来
  (北川拓治選・佳作)


それぞれの選者さんの特選句は


 大好きと言われ三十七度二分 藤井智史
       (小島蘭幸選)

 ふたりして秋の亀裂に落ちてゆく 真島久美子
       (北川拓治選)

 酒二合とろりと溶ける魂だ 大谷慧水
       (濱邉稲佐岳選)

 きさらぎの鬼は鰯で追っ払う 大森昭恵
       (弘兼秀子選)

 勇気ある二言が欲しい政 山本 一
       (高橋土筆坊選)

 二度とない人生という大舞台 小川道子
       (大森昭恵選)


でした。




      
      にほんブログ村


コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳すずか 347(4年11月)号掲載句

2022-11-13 | 川柳すずか

<すずか路>

 柿食べて秋の訪れ知る身体
      
 皮剥いた苦労報われ栗ごはん
      
 いつのまに高嶺の花になる秋刀魚
      
 梨ばかりいただき探す梨レシピ
      
 わたくしも稲も豊かに実る秋


<課題句>

「文句」(青砥たかこ選)

 話せれば犬も文句を言うだろう


「乾く」(加藤吉一、毎熊伊佐男 共選)

 アルコール綿は乾けば役立たぬ(加藤吉一選)

 乾くのに時間がかかる柔道着(加藤吉一選)

 肌も心も乾かぬうちに保湿剤(毎熊伊佐男選)


<自由吟> (吉崎柳歩選) 

 熟睡のあとには出せるフルパワー


<誌上互選> 

「きっかけ」

 酒好きと聞けば途端にうちとける(5点)

 きっかけが欲しいほのかな恋ごころ(2点)


  

   
   にほんブログ村


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

展望ネット句会・10月「切る・切れる」

2022-11-11 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・11月>

「切る・切れる」 (互選)

  スイッチを切れば聞こえる夜の音(6票)

  にんげんが木を切るたびに絞まる首(1票)


5票以上が入選で、なんとか1句入選でした。
ひさしぶり^^
私としては、1票だけいただいた句のほうが力作?だったのですが;


私が選ばせていただいたのは、以下の句です。
 

  試し切りするには適さない豆腐 吉崎柳歩(20票)

  年賀状やめると切れてしまう縁 三村 舞(14票)

  缶切りの出番なくしたプルトップ 武井わこう(13票)

  切り方で違った味になる野菜 甲斐良一(7票)

  花を切る花の了解得ないまま 戴けいこ(6票)

  糸切って自由な空を知った凧 原 洋一(6票)

  スイッチを切って自分を取り戻す 真田義子 (3票)




      
      にほんブログ村


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豊橋番傘 令和4年11月号掲載句

2022-11-10 | 豊橋番傘

<推せん句> 8月号近詠より・鈴木順子

 かんざしが似合う浴衣のまとめ髪


<8月号(7月句会吟)作品から推薦句> 

 ディズニーの世界で今日は姫になる
       (波多野律子 推薦)


<近詠>

  金木犀まだかと鼻でさがす秋

  いちにちで急に季節を変える風

  伝統と新風コラボする歌舞伎

  単衣から袷に替える風の冷え


<課題句>

 「伸びる」(池谷英子選)

  背伸びしたむかしを思うハイヒール


 「どきどき」(波多野律子選)

  どきどきが伝わらぬようディスタンス


 「善人」(鈴木順子選)

  争いは起こる善人どうしでも


<各・地・句・報> 前中知栄抄

  難病を軽い口調で告知され




   
   にほんブログ村


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

静岡たかね 2022年11月号掲載句

2022-11-09 | 静岡たかね

<前月号推選句>

 味わいが毎日変わる同じ酒
     (高嶺抄・石川柳寿選)

<せんりゅう広場 富岳抄>

「来年の手帳」

 毎年の手帳選びにマイブーム

 無理のない予定手帳はコンパクト

 忘れ得ぬひとの命日誕生日

 年ごとに軽い手帳にシフトする
  

<9月句会>

「ダム」(増田信一選)

 天災は防げぬダムも原発も

 ダムの底いつか渡った橋がある 


「水」(山本勝治選)

 いのち育むいのちを枯らすおなじ水


「トンボ」(佐野由利子選)

 涼しげに浴衣の帯のとんぼ玉


「自由吟」(互選) 

 終わらない残暑に揺れる秋の花(3票)




      
      にほんブログ村


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする