さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳マガジン2016年10月号・掲載句

2016-09-29 | 川柳マガジン
<川柳マガジン10月号 掲載句>

  追憶のしずくポタポタ果てしなく 
     (川柳道「したたる」赤井 花城 選・佳作)


  信長の再来を乞う現代史
     (読者柳壇「型破り」荒川 八洲雄・安藤 紀楽 選・佳作)


  通り雨なかったことにしましょうね
     (読者柳壇「雑詠」たむら あきこ 選・秀作 間瀬田 紋章 選・佳作)


  最後にはのろけに変わる恋の愚痴
     (第15期5回 川柳マガジンクラブ誌上句会「骨抜き」田辺 進水 選・六十五秀)


  一国を骨抜きにする美女と美酒
     (第15期5回 川柳マガジンクラブ誌上句会「骨抜き」松代 天鬼 選・六十五秀)



選者の先生がたの敬称略で失礼しております。

昨夜は、熱帯夜か??と思うほど暑くて寝苦しく、
あまりよい睡眠がとれなかったのか、
今日1日からだが重くてしんどさがとれませんでした。

仕事はお休みの水曜日。
出かけるのも億劫でしたが、
歌の定期のレッスン日。
よいしょ、と行ってきました。

こちらでは、
ほとんど初めてチャレンジするといっていい、
イタリア歌曲のレッスンの何回目か。
いまだに、歌詞を読むことすら慣れておらずオタオタしています。

そのうえ、
先生の言われる殻が、そうそう簡単には破れません。

歌のくせとかそういう技術的な、小手先のことではなく、
自分自身の性質とか生きる姿勢にも関わってくるたぐいの問題ですが、
長年の悪習慣、嗜癖ともいえるものを打破するのは
なかなかにむずかしいことです。。。

日々生きる日常にも、仕事にも、
楽しみであるはずの趣味においてさえ、
それはいつもついてくるのですね。

継続はちから、
と信じて、できることを気長にやっていきましょう。

とりあえず、
自信が持てないからといって、
ほめられたときに否定しまくるのはやめにして、
素直に感謝の気持ちで受けとめることにします。

…って、これも長年言われつづけていながら
なかなかできないことなのですが。

もうずっと以前に、ある友人に言われました。

 「ほめ言葉くらい、素直に喜んで受けとれよ。
  否定されるほうは、すごく気分わるいものだよ」

何をやっても、どこにいてもついてまわる劣等感と自信のなさ。

お酒がすこし入った状態が、ほどよくちからが抜けて
いちばんいい感じの自分なのかもしれません。

といっても、
仕事や歌の前にひっかけるわけにもいかず、
悩ましい現実です^^;



   
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静岡たかね 2016年9月号・掲載句

2016-09-20 | 静岡たかね


<6月号推薦句> (黒石川柳社 北山 まみどり 選)

  まちがったリズムのままでうたう恋


<自由吟 富岳抄>

「夏の恋」 

  ひまわりが一途にめざす夏のそら

  風鈴が夏の吐息に揺れて鳴る

  この夏をたしかに生きた蝉時雨

  ひと夏に悔いは残さぬ蝉の恋


 (最後の句は掲載がもれていましたが、提出したのはこの4句)


<7月句会>

「逃げる」 (山田 浩則 選)

   逃げだした音をさがしているピアノ(天位)


「我慢」 (渥美 さと子 選)

   やせ我慢やめたローヒールの軽さ(五客)


「余裕」(望月 弘 選)

   冷や汗をかいても笑みは絶やさない   


「自由吟」(互選)
 
   食べ慣れて飽きぬいつもの母の味(3)



敬称略で失礼しております。


予定では、今日20日から2~3泊ほど、
母の里帰りの付き添いで沖縄・宮古島へという話があったのですが、
台風の動向その他の事情から見送りに。
みな元気なうちに母の兄弟姉妹との顔合わせをと、従兄たちと考えていますが
早いうちに実現させたいものです。
もしわたしも一緒に行くとしたら、10年?20年近くぶり??になります。
学生の頃は、ちょくちょく訪ねたものですが…
飛行機にもほとんど乗ることがなくなってから久しく、ドキドキです。



      
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川柳すずか 273号(28年9月号)掲載句

2016-09-10 | 川柳すずか

すずか9月号が届きました。
たかこさんが今回描かれた表紙絵は、彼岸花。
もうそんな季節なのですね。

ごんぎつねが、お地蔵さんのかげに隠れて見送った
兵十のおっかあの葬列の場面で、
あざやかに咲いているのが赤い彼岸花でした。

誤解がもとで、火縄銃でうたれていのちを落とすごん。
さいごに誤解がとけたと知ることができた、
それが救いです。
彼岸花の季節、ごんは今も駆けまわっているでしょうか。

のこされた兵十の思いが、その後が気にかかります。

ひとはこんな痛みをかかえながら、生きていくのですね。


<すずか路>

 雨音のリズムで歌うラブソング

 打楽器が原始の鼓動よびさます

 でたらめな歌にもついてくるピアノ

 イントロで終わった恋にある未練

 乗ってきた頃に無情のエンディング


<すずか路 前号鑑賞> (272号から・岡本 恵)

 お手入れでまだまだ動く中古品


<課題句>

「ぎりぎり」(青砥 たかこ 選)

 これ以上のめば豹変しかねない

  
「座る」(共選)

 どっしりとゆるがぬ父の座る位置 (鈴木 裕子 選)

 座るべき人が座れば映える椅子 (坂倉 広美 選)

 
「自由吟」(吉崎 柳歩 選)

 本当に滑るか見たいさるすべり

 ハスキーな声を生かしたはまり役


<誌上互選> 「分ける」

  分かち合うひといてこころ満たされる  (2点)

  タイミング生死を分けた運不運 (1点)



お名前敬称略で失礼いたします。




   
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豊橋番傘 平成28年9月号・掲載句

2016-09-04 | 豊橋番傘

<好句往来>(7月号から・小林 信二郎 選)

 動物は食べるぶんだけ狩りをする

<近詠>

 せまい窓からも見えますひろい空
    
 情報の海に溺れぬよう泳ぐ 

 削除キー押せばぷっつり切れる糸

 パソコンを切ってわたしを初期化する


<課題句>

「迫る」(鈴木 順子 選)

 核心に迫れば遠ざかるこころ




尾瀬に行った友人は、今日ぶじに下山。
まだまだ暑い下界に戻ってきたようです^^;

端境期の尾瀬は、シーズンにくらべると人も少なく
咲く花もひかえめだったようですが、
その季節その日のであいや楽しみがあるものです。

来年は行けるといいなあ。

いまだにであえずにいるオコジョにも、あえるといいなあ。。。



   
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川柳マガジン2016年9月号・掲載句

2016-09-03 | 川柳マガジン
<川柳マガジン9月号 掲載句>

  神さまに羽をもらった順に飛ぶ 
     (印象吟 坂下 清 選・佳作)

  ただ月の魔法に酔っただけでした
     (前句付「笑うことしかもう出来ません」 上野 多恵子 選・佳作)

  衣装持ちなのに今日着る服がない
     (笑いのある川柳 鈴木 公弘 選・佳作) 
 
  正直に映す鏡は疎まれる
     (読者柳壇「雑詠」 たむら あきこ 選・佳作)

  生きるため賭けるしかない治験薬
     (第15期4回 川柳マガジンクラブ誌上句会「瀬戸際」 西 恵美子 選・六十五秀)


選者の先生がたのお名前敬称略で失礼いたします。


日中はまだまだ暑いですが、朝晩の風に秋を感じるようになりました。
ねぼすけのわたしですが、早起きした朝の空気の気持ちよさもよく知っています。
夜明けとともに起きて、日没ととともに就寝するような生活をしたいなあと思いつつ、
現実は。。。

帰宅時間が遅いと晩ごはんも遅くなり、
晩ごはんから時間をあけられないまま床につくような
およそ健康的とはいえない生活ですが、
睡眠をしっかりとりたいと思うと、こうなってしまうのです。

ところで、
山や高原の、早朝の空気や景色はなんともいえず気持ちいいですね。
心身が澄んでいくようです。

毎年尾瀬に誘ってくれる、
農大時代にサブレンジャー(自然解説指導員)をしていた友人がおり、
彼に案内してもらった尾瀬にわたしも魅せられて、
もう17年ほどになるでしょうか。
そのあいだに、10回近く尾瀬を訪ねました。

関西からだと、お昼までに尾瀬の入山口に着くためには
前夜の夜行バスで出発する必要がある、
「はるかな尾瀬」です。

それでも、わたしにとっては
何度でも、どの季節にも訪ねたくなるところです。

今年もお誘いを受けたのですが、
もろもろの事情で行くことができず、
泣く泣くあきらめました。
その彼は、昨日から尾瀬にいるはずです。
昨日は沼周辺の小屋、今日は原のどこかの小屋に宿をとり、
今年の夏の終わりの尾瀬を感じながら歩いていることでしょう。

あ~うらやましい!

来年はぜひ行きたいものです。



   
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