さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳マガジン 2021年10月号掲載句

2021-09-29 | 川柳マガジン
<川柳マガジン10月号 掲載句>

  くたびれた仮面が揺れる終電車
     (印象吟 武山 博 選・特選)

  オレオレにワタシワタシと言ってやる
     (笑いのある川柳 簗瀬 みちよ 選・特選2)

  餅つきは当番制の月うさぎ
     (前衛川柳 浪越 靖政 選・佳作)

  恵みにも脅威にもなる雨が降る
     (全国誌上句会「雑詠」 平野 さちを 選・佳作
                 三宅 保州 選・佳作)
                   
  真っ青な空から降った黒い雨
     (マガジンクラブ誌上句会「真っ青」 岩田 明子 選・七〇秀)

   

   
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鈴鹿ネット句会・9月「気の毒」

2021-09-23 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・9月>

「気の毒」 (真島 久美子・吉崎 柳歩 共選)

  違反切符気の毒そうに切るポリス 
             (真島 久美子 選、吉崎 柳歩 選)

  気の毒とばかりは言えぬいい最期 
             (吉崎 柳歩 選・秀句3)




   
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川柳すずか 333(3年9月)号掲載句

2021-09-13 | 川柳すずか

<すずか路>

  おひさまと幾日会えぬ雨続き

  ひたむきに花は陽ざしに顔を向け

  咲くだけで満足そうな花の顔

  ひまわりがひまわりらしく咲く真夏

  咲きかたと枯れかた花の自然体


<課題句>

 「空間」 (橋倉 久美子 選)

  空きスペースをすぐ占拠する文庫本

  プライベート空間作りだすテント


 「叩く」 (岩谷 佳菜子、吉崎 柳歩 共選)

  干す前に叩いてシワを伸ばすシャツ 
        (岩谷 佳菜子 選、吉崎 柳歩 選)


<自由吟>  (青砥 たかこ 選) 

  辛党の人でスイーツ分け合えぬ

  自動化で融通きかぬことが増え


<すずか路前号鑑賞> 332号から・北山 まみどり

  ワクチンは済んだかというご挨拶


<誌上互選> 

「7・七」

  七難を隠す白さが欲しい肌 (5点)


  


   
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川柳展望ネット句会・8月「混ぜる・混ざる」

2021-09-09 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・8月>

「混ぜる・混ざる」 (互選)

  混ざったら区別がつかぬ白い粉 (8票)


わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。
 

  とりあえず女性も混ぜておく人事  西岡ゆかり

  方言が混じり優しくなる会話  木村行吉

  歓声とため息混ざるホームラン  圦山 繁

  緊急と不急が混ざる交差点  知久白峯

  水混ぜたことに気づかぬ酔っ払い  橋倉久美子

  下流では雑多な水が混ざる川  BBブンゴ

  混ぜないと納豆らしくならぬ豆  西山竹里



      
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静岡たかね 2021年9月号掲載句

2021-09-04 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「八月」

  むずかしい話が済んで飲むビール

  ためらっている暇はない蝉の恋

  浴衣の金魚出番まだ来ぬ夏祭り

  父偲ぶ八月がまた巡りくる


<7月句会>

「うなぎ」 (熊柴 豪 選)

  梅雨バテの家族に母が出すうなぎ


「すっきり」 (山田 浩則 選)

  難問が解けてすっきり晴れた空(五客)


「逢う」 (佐野 由利子 選)

  憎みたくない人だからもう逢わぬ


「自由吟」 (互選)

  花言葉想いは花に語らせる (4票)




      
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豊橋番傘 令和3年9月号掲載句

2021-09-04 | 豊橋番傘

<近詠>

  ほめた芽がすくすく伸びるプランター

  斜めから射す陽を受けて咲いた花

  花びらが散ってわたしに残る芯

  水やりの加減意外とむずかしい


<課題句>

 「届く」 (来本 芳子 選)

  夢に手が届く高さをめざす山


 「家族」 (波多野 律子 選)

  愛犬もなくてはならぬわが家族

  まんなかに母の笑顔がある家族

 
 「粘る」 (須崎 東山 選)

  もう少しこの世で粘り見る景色




   
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