さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

鈴鹿ネット句会・12月「再会」

2023-12-20 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・12月>

「再会」
 (木村行吉・橋倉久美子共選)

  再会のたびに話題も老いてゆく
          (橋倉久美子選・秀3
           木村行吉選)

  再会はもう望まない玉手箱
          (橋倉久美子選)


私が、いいなあ!と思ったのは


  逆上がりするとあの日の僕に会う 柴田比呂志  

  再会に出世払いを迫られる 糀谷和郎  

  再会の約束できず行く戦地 西岡ゆかり

  再会を望む戦地のクリスマス 伶音


  再会はしたが名前が出て来ない 田沢恒坊

  再会の場所をあの世にする訃報 戴けいこ

  再会を唱えるだけの年賀状 西山竹里

  再会の手の温もりを持ち帰る 圦山 繁



です。




   
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川柳すずか 360(5年12月)号掲載句

2023-12-18 | 川柳すずか

<すずか路>

 食卓を秋いろにする柿ひとつ

 襲来の冬に慌てる衣替え

 いい朝だカラダのどこも痛くない

 不調とも折り合いつけて暮らす知恵

 スイッチを切って無音の夜にする


<課題句>

「ほんのり」(青砥たかこ選)

 ほんのりと塩を効かせた白むすび

 追伸にほんのり滲ませる思い


「沈む」(鈴木裕子、𠮷崎柳歩共選)

 野の花が沈む心をなぐさめる
        (鈴木裕子、𠮷崎柳歩選)

 日が沈む前に下山を急ぐ足
        (𠮷崎柳歩選)

 文明がいくつも沈む海の底
        (𠮷崎柳歩選)


<自由吟> (橋倉久美子選) 

 ワクチンのあとは必ず腫れる腕


<誌上互選> 

「復活」

 土曜日の配達復活を望む(4点)




この12月号で、青砥たかこさんが
句集「さくらもよう」の紹介文を書いてくださいました。
私の句の中にある思いをくみとってくださる、
あたたかいお言葉がうれしかったです。
ありがとうございます^^

「さくらもよう」
読みたいと思ってくださるかたがおられましたら、
どうぞ遠慮なくメールででもコメントでも、
ご連絡くださいね。

  

   
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豊橋番傘 令和5年12月号掲載句

2023-12-15 | 豊橋番傘

<推せん句> 10月号近詠より・鈴木順子

 どこからかついにもらってきたコロナ


<10月号(9月句会吟)から推薦句>

 平均寿命のびて幸せとは何か
      (桑山公一推薦)

 眉を描く苦労を知らぬ太い眉
      (伊藤紀雍子推薦) 


<近詠>

 赤に黄に慌てて色を染める木々

 銀杏ひとつ宝さがしの茶碗蒸し

 冬らしい冬待ちわびるファーコート

 しあわせのカタチいろいろ今日のいろ


<11月句会・課題句>

 「好き」(山口タカシ選)

 好きなもの好きと言えない訳がある


 「峠」(彦坂石転選)

 選外でした;


 「患う」(鈴木順子選)

 わずらいはもうない白い骨である

 空の青わずらいひとつ溶けてゆく




   
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川柳マガジン 2023年12月号掲載句

2023-12-05 | 川柳マガジン
<川柳マガジン12月号 掲載句>

 ヒトの愚行とどまることを知らぬまま
    (印象吟 八木せいじ選・佳作)

 毒のないさそり座泳げない魚座
    (笑いのある川柳 佐野由利子選・特選1)

 鈴の音鳴らし届く吉報
    (十四字詩「鈴」森吉留里惠選・秀作)

 ここからの水位はきっと恋になる
    (マガジンクラブ誌上句会「水位」
       山野寿之選・9客、横尾信雄選・9客)

 水位計越えてはならぬ線がある
    (マガジンクラブ誌上句会「水位」
       山野寿之選・70秀)



   
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