さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 平成21年2月号 掲載句

2010-02-17 | 豊橋番傘

  (リンクしてある写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさん よりおかりしています)

<好句往来> (12月号から・重徳 光州 選)

  野の花は我流に咲いて調和する 


<近詠> 

  ユーモアがつらい時こそ生きてくる


  生きる意味わからなくとも腹は減る


  待つことをやめられぬまま生きている


  かげろうの刹那に生きる恋が燃え



<課題句>

 「雪」 (中村 信柳 選)  

  とけだした雪があばいた罪ひとつ


 「抱く」 (懸 さだ彦 選) 

  抱かれても埋まらぬ距離が横たわる


 「空気」 (寺部 水川 選) 

  空気読むことに疲れて酔ったふり







              
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豊橋番傘 平成21年1月号 掲載句

2010-02-15 | 豊橋番傘


 (リンクしてある写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさんより おかりしています)


<好句往来> (重徳 光州 選)

  月の裏だれにもみせぬ顔がある


<近詠> 

  ゆるやかに変わりゆく愛受けいれる


  やわらかな花弁に隠すかたい芯


  恋多き女でいつも満たされず


  ゆっくりとこのさびしさに慣れてゆく


<課題句>

 「顔」 (岡部 英夫 選)  

  ほんとうの自分の顔はみな知らぬ



 「濡れる」 (本多 春子 選) 

  さいごかも知れぬ人の背冬の雨

  ゆるされぬ逢瀬に冬の雨が降る

  朝露に濡れて艶めくあかい花



 「今」 (寺部 水川 選)  

  今ならば言えるひとこと抱いたまま






                 
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豊橋番傘 平成20年12月号 掲載句

2010-02-13 | 豊橋番傘

 (リンクしてある写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさん よりおかりしています)


<推せん句> (10月号近詠より・寺部 水川 選)

  いてくれるそれだけでいいひとがいる


<近詠> 

  定型に生きて破調の夢もみる


  野の花は我流に生きて調和する


  すこしだけ遊びもあって折れぬ芯


  いつの日かあなたとわたしおなじ土



<課題句>

 「券」 (川辺 昭子 選)  

  ともにゆく片道だけの乗車券


 「怨む」 (竹下 健作 選)

  愛ふかいほどに怨みの闇が濃い


 「箸」 (寺部 水川 選)  

  夫婦箸ならぶその日を夢みてる






 
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豊橋番傘 平成20年11月号 掲載句

2010-02-11 | 豊橋番傘

 (リンクしてある写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさんより おかりしています)


<近詠>  

  ひとに泣きそれでもやはりひとを恋う

            
  月の裏だれにもみせぬ顔がある


  すこしずつかたちを変えてこれも愛


  そして秋慕情ひとつが残される



<課題句>

 「義理」  

  義理を立て情をおさめた男の背


 「捨てる」 

  得るために捨てねばならぬものがある


 「乾く」  

  ひとことが乾いた胸に沁みてくる






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豊橋番傘 平成20年10月号 掲載句

2010-02-10 | 豊橋番傘

 (リンクしてある写真川柳の写真は 「花の庵」さなえさん よりおかりしています)


<近詠>  

  ある朝の空気すっかり秋になる

            
  燗酒にバトンを渡す生ビール


  得意げにごちそう顔の秋さんま


  いてくれるそれだけでいいひとがいる



<課題句>

 「父」 (郡山 弘子 選) 

  腕ずもう親父にそっと負けてやる


 「長い」 (須崎 東山 選) 

  次いつとわからぬひとを待つ暦


 「白」 (寺部 水川 選)  

  本心を書けぬ手紙にある余白






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豊橋番傘

2010-02-10 | 豊橋番傘


       平成20年秋から、

       ブックマークにあります「英夫の川柳」(川柳の楽しみ)

       の管理人である英夫さんにご紹介いただいて

       愛知県の「豊橋番傘川柳会」のお仲間に加えていただきました。


       毎月定例で開催されている句会には
   
       残念ながら まだいちども参加したことがありませんが、

       前もって知らされている課題と近詠に関しては 事前の投稿ができるので、

       もっぱらこの方法で 参加させていただいています。



       近詠(自分が最近つくった句のなかから自由に選ぶ)4句と

       3つある課題ひとつにつき各3句ずつ(9句)、

       計13句を、毎月せっせと作って 送っているわけですが。。。



       あっというまに過ぎる1ヶ月。


       いつもギリギリになって ばたばたと課題句を作り、

       しめきりにまにあわせるのがやっとなので、

       じっくり推敲もできないままなのが悩みです。

       近詠に関しては、これまで書きためていたものから

       毎月 ひっぱりだしては送っていまして。。。



       さほど体力もないというのに

       仕事をし、家事もあるうえに 声楽や合唱までやりたいとよくばる忙しいなかで、

       それでもとにかく、これだけは川柳に関する自分の最低限の課題としよう、と

       (というか、それ以外なにもできていないのが現状で…)

       なんとか続けています。


       あわただしく作っては送る毎月のくり返しですが、

       気がついたら 1年とすこしが過ぎていました。



       ここで まとめて記録して残しておこうと、

       ふと 思いつきました。


       わたしが はじめて参加させていただいた、

       平成20年10月号ぶんから 書いていこうと思います。





 

       
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