さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳マガジン 2023年8月号掲載句

2023-07-30 | 川柳マガジン
<川柳マガジン8月号 掲載句>

 戦争に行かせるのなら子は産まぬ
    (時事川柳 浅見和彦選・佳作、井上一筒選・佳作)

 ばあちゃんが孫より乙女チックです
    (笑いのある川柳 岩波敬祐選・佳作、宮内多美子選・佳作)

 全レース前例のない荒れ模様
    (駄×洒落川柳 佐道 正選・佳作)

 こころにもたまる埃にハタキかけ
    (全国誌上句会「掃除」 熊坂よし江選・佳作、鈴木いさお選・佳作)

 車椅子だんだん母が軽くなる(秀5)
    (川柳卯月賞「車」
     柳清水広作選・秀、やまぐち九選・秀、寺島洋子選・秀、新家完司選・秀
     神田義和選・佳作、今田久帆選・佳作)



   
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句集「さくらもよう」ができました

2023-07-27 | つれづれに
このたび、新葉館出版さんに機会をいただき、
令和川柳選書シリーズのお仲間に加えていただきました。

2020年にできた「さくらいろ」から3年、
私にとって2冊目の句集となります。
つたない作品ですが、読んでいただければ幸せです^^


      
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令和5年度 きぬうら川柳大会

2023-07-24 | 大会
令和5年度 きぬうら川柳大会の、
誌上の部のみ参加させていただきました。
誌上の部投句者は367名。
当日の部参加者は110名。

誌上の部・課題「新」
  (選者:相田柳峰、木本朱夏、新家完司、猫田千恵子)

 いつだってときめく新しいレシピ
    (相田柳峰選、猫田千恵子選)

 わたしにもまだまだ新芽らしきもの
    (木本朱夏選、新家完司選、猫田千恵子選)


誌上の部の秀句は

最優秀句賞
 蒼天に若葉 新曲出来ました  松浦美津江

優秀句賞
 まっ新な空へ飛び立つあいうえお  竹盛元樹

優秀句賞
 新学期オタマジャクシも手を上げる  青砥和子


当日の部(課題「美」「南」「吉」)の秀句は

 みなみ風みたいな人を怒らせた  石川典子

 吉と出た星占いに紅を引く  石川美代子

 亡父はまだ南十字をみているか  中山恵子


私が、いいなあ!と思ったのは

 新しい苗字大事に生きて行く  木下種子

 最後まで吉祥天になりすます  今村美根子

 モナリザよりおかめを選ぶのも美学  八甲田さゆり


です。



      
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静岡たかね 2023年8月号掲載句

2023-07-21 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>の掲載は、今月号は、なしです。

<前月号推選句>

 亡き画家と対話している美術展
      (若芽抄・佐野由利子選)


<6月句会>

「ポタポタ」(山田浩則選)

 雨漏りをしだした恋が冷えてゆく


「逆上がり」(渥美さと子選)

 逆上がり初めてできた日の景色

 できるまで見守る友の逆上がり


「石ころ」(佐野由利子選)

 ちっぽけな石ころに足すくわれる

 石ころを宝石にする恋のわざ(地位)
 



      
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第19回鈴鹿市民川柳大会号 続き

2023-07-16 | 大会

大会の秀句をご紹介いたします。

光太夫賞(最優秀句賞)

 夾竹桃失くしたものが多すぎる 片岡加代


事前投句「渋い」 𠮷崎柳歩選

 渋ちんと言われようとも夢がある 西川幸子

 茱萸の実の渋さ故郷に母ひとり 平井美智子


席題「失う」 鈴木順子選

 夾竹桃失くしたものが多すぎる 片岡加代

 気楽です小数点を捨ててから 竹内ゆみこ


席題「失う」 丹川 修選

 探し物とっても効いたおまじない 鈴木裕子

 叱られず詫びるチャンスが失われ 春日綾乃


宿題「ランチ」 小川加代選

 食べた気がしないライバルとのランチ 石川典子

 会議では同じランチにする労使 福村まこと


宿題「無念」 原 雄一郎選

 かさぶたを剥がすと黒い雨が降る 柴田桂子

 少年はいまも焼き場に立っている 真島久美子


宿題「狙う」 岩田明子選

 次の椅子狙いしばらくイエスマン 成瀬雅子

 ターゲットはキミのハートのど真ん中 木本朱夏


宿題「自由吟A」 新家完司選

 善人の顔で最後尾に並ぶ 柴田桂子

 退屈な道だ曲り角がない 大野たけお


宿題「自由吟B」 青砥たかこ選

 逆走は無いと信じて乗る電車 藤原紘一

 三十度より涼しげな二十九度 小川加代


  

   
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川柳すずか 355(5年7月)第19回鈴鹿市民川柳大会号

2023-07-16 | 川柳すずか

第19回鈴鹿市民川柳大会号です。
盛会おめでとうございます。
参加者は132名(うち欠席投句が16名)。
私は、毎月の例会と同じく、欠席投句で参加させていただきました。

<すずか路>

 鳥獣も人も分け合う初夏のビワ

 温暖化すすむ地球にさがす涼

 紫陽花のどの色もみな好ましい

 母が着た藍の浴衣の夏遥か

 この夏も手ばなせそうにないビール


<大会入選句>

「渋い」(𠮷崎柳歩選)

 渋い声初めに耳が恋をした


「自由吟A」(新家完司選)

 人だけが大陸に線引きたがる


「自由吟B」(青砥たかこ選)

 ゆりかごも凶器も売っているネット


「ランチ」(小川加代選)
「無念」(原雄一郎選)
「狙う」(岩田明子選)は、選外でした;;


<すずか路前号鑑賞> 354号から・浅見和彦

 時はゆく何かをしてもしなくても 


<誌上互選> 

「知る」

 撃ち方を知ったあとでも撃たぬ銃(4点)

 子どもらがまた戦争を知らされる(1点)


  

   
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川柳展望ネット句会・6月「鍵」

2023-07-10 | ネット句会

<川柳展望ネット句会・6月>

「鍵」 (互選)

  人が手にしてはならない鍵ばかり(1票)

  持ち歩く鍵の多さが身に余る(1票)


5票以上が入選で、2句とも選外でした;;


私が選ばせていただいたのは、以下の句です。
すべて入選句でした^^
 

  役立たぬ鍵のかかった非常口 金子鋭一(14票)

  合鍵が5分で出来ている恐さ 宮本信吉(10票)

  鍵かけた金庫そのまま盗まれる 芦田敬子(10票)

  鍵増やし大人になっていく我が子 宮尾柳泉(9票)

  停電で役に立たないカードキー 冬子(8票)

  鍵穴に置き忘れてはならぬ鍵 西山竹里(8票)

  鍵穴の向こうに見える小宇宙 宮本信吉 (5票)




      
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川柳いのちの詩~第23回春はくろぼこ川柳大会

2023-07-09 | 誌上大会
第23回春はくろぼこ川柳大会に参加させていただきました。
参加者は308名。

今回のお題と選者の方々は、

「祝う」(青砥たかこ、藤村亜成 共選)
「嫌う」(北山まみどり、片野晃一 共選)
「誘う」(猫田千恵子、梅崎流青 共選)
「違う」(福本清美、長谷川酔月 共選)
「自由吟」(雫石隆子、赤井花城 共選)

10賞 本田智彦、西出楓楽、天根夢草、齊藤由紀子、石井華蓮


どうにか2句、選んでいただけました^^

「祝う」

 いちにちの無事をことほぐ日々の酒
         (青砥たかこ選)

「違う」

 違う帯締めた和服の別の顔
         (長谷川酔月選)


鳥取県知事賞ほか10賞表彰作品は、


 君に会うまでは違っていた答え 高橋みっちょ

 ゆっくりでいいと希望を誘い出す 川瀬きみ子

 平和への答えが違う万国旗 安藤敏彦

 風の誘いへ傾きそうになる孤独 高畑俊正

 寛解の春ですネモフィラが笑う 氷見心咲

 ひと粒のいのち共鳴する宇宙 もりともみち

 病む母と海を見渡すカフェテリア 瀬戸れい子

 まだ飛べる肩甲骨がけしかける 横尾信雄

 賀の祝い生の戒めかも知れぬ 山口亮栄

 嫌うたび小さくなってゆく器 土居新山

 
そのほかに、私がいいなあ!と思ったのは


 シャガールの赤に祝福されて 恋  平井美智子

 尖ったの少しは触れて欲しくって  宮本彩太郎

 私とは違うワタシになれる旅   笠嶋祥子

 戦争も平和も人が舵を切る  戴 けいこ


です。



   
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静岡たかね 2023年7月号掲載句

2023-07-07 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「美術展」

 亡き画家と対話している美術展

 生きている少女のようなお人形

 節目ごと変わる色合い筆遣い

 悩んでは確立させる自分の絵
  

<5月句会>

「やっかい」(八木益代選)

 やっかいな持病をなだめつつ生きる(五客)


「ジョーカー」(増田信一選)

 ジョーカーを使えぬままのお人好し


「狭い」(松田タ介選)

 選外でした;;


「自由吟」(互選)

 甘い水知らないままの蛍たち(3票)
 



      
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豊橋番傘 令和5年7月号掲載句

2023-07-05 | 豊橋番傘

<近詠>

 早い初夏春の袷を着そこねる

 いかにして涼しく着るか夏着物

 不自由な目でも大事は見逃さぬ

 現状の維持の裏ではフル稼働


<6月句会・課題句>

 「和む」(池谷英子選)

 ぬる燗が張りつめた身を和ませる

 食べ慣れた母の煮付けにほっとする


 「効く」(来本芳子選)

 選外でした;;


 「委ねる」(寺部水川選)

 神の手にゆだねて軽くなるこの身


<5月号(4月句会吟)から推薦句> 尾方静子推薦
<各・地・句・報> 松本柾子抄

 まだ浅瀬ここから恋は深くなる




   
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