さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

ネット句会~鈴鹿・川柳塔

2019-03-26 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・3月>

「しつこい」 (西山 竹里・青砥 たかこ 共選)

  執拗なフレーズ酔わされるボレロ (青砥 たかこ 選)

  ああ言えばこう言う愚痴のエンドレス (青砥 たかこ 選)


<川柳塔WEB句会・3月>

「書く」 (島田 駱舟・斉尾 くにこ 共選)

  愛の字をいくつ書いてもまだ孤独 (島田 駱舟 選)
                  (斉尾 くにこ 選・天)




   
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川柳すずか303(31年3月)号&アルスすずか22掲載句

2019-03-13 | 川柳すずか

300号突破記念の合同句集が編集された、
ふだんより分厚い「川柳すずか」が届きました。
今回のたかこさんの表紙絵は、いつもの和服ではなく洋装の女性。
意志のある目が印象的な、うつくしい女性です。

<すずか路>

  老犬に初めて服を着せた冬

  待つ犬が帰りの足を急がせる

  もの言わぬ犬とこんなに通じあう

  期待した犬のしっぽは裏切れぬ

  愛犬の飼い主だけに見せる顔


<小休止> 前月号より推薦句 

  ラスカルのようには飼えぬあらいぐま (佐藤 近義 選)


<すずか路 前号鑑賞 302号から> (西山 竹里)

  森の熊ヒトに出くわしたくはない  


<課題句>

 「滲む」 (青砥 たかこ 選) 

  和服着たうなじににじみ出る色香 

  追伸に未練が滲みだしている

  にじませた絵の具優しい嘘をつく


 「喧嘩」 (芦田 敬子、川喜多 正道 共選)

  喧嘩する前に引いてはたまる鬱 (川喜多 正道 選)

  おお寒い喧嘩相手はもういない (川喜多 正道 選)


<自由吟> (吉崎 柳歩 選)

  シエスタと言えばオシャレになる昼寝 


<誌上互選>

 「レンタル」

  貸し借りの時代もあった味噌しょうゆ (9点)

  謳歌するいつかは返すこのいのち (5点)


<300号記念合同句集より>

*201号~300号までの自選7句

  サンプルをどうぞのあとが高くつく

  お手入れでまだまだ動く中古品

  本当に滑るか見たいさるすべり

  傾いた月はだれにも止められぬ

  こわいのは薬のこわさ知らぬ医者

  薬草を薬草にするさじ加減

  ちょい飲みですぐによくなる血の巡り


*エッセイ「忘れ得ぬ1句」

  果てる日の花は椿と決めている  岡部 英夫

  川柳を始めるきっかけとなったネットの掲示板で、
 長らくお世話になった岡部英夫さんの1句。
  検査入院前に「ちょっと行ってきます」の言葉を残し、
 帰らぬ人に…。
 何があったかは、今も知らない。
  私の父も、思いがけぬ病でこの世を去る最後の日まで
 父らしく生き、潔く果てた。
 いつか来るその日は、私もそうありたいと願っている。


「アルスすずか」22~自選2句

  ついてくる影はむやみに切りとらぬ

  地図のない森で五感を研ぎ澄ます



みなさんの「忘れ得ぬ1句」とエッセイ、
おひとりおひとりに親しみを感じながら、
楽しくじっくりと読ませていただいております。



   
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豊橋番傘 平成31年3月号掲載句

2019-03-07 | 豊橋番傘

<近詠>

  いくつもの目で見て防ぐ医療ミス
    
  針を刺すこわさナースは忘れない
    
  リスク持つくすりにいのち救われる
    
  休肝日先送りしてきょうも酒


<課題句>

「キャッチ」 (郡山 弘子 選) 

  SOSキャッチできずに散るいのち

  
「おまけ」 (立山 ゆう子 選)

  ささやかな幸せたこ焼きのおまけ


「先祖」 (寺部 水川 選)

  ご先祖とわたしに朝の澄んだ水





   
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鈴鹿ネット句会

2019-03-05 | ネット句会

<鈴鹿インターネット句会・2月>

「話」 (西山 竹里・青砥 たかこ 共選)

  肩のこる話を終えてのむお酒 (西山 竹里 選)



2月の鈴鹿ネット句会、
なんとか1句を竹里さんに選んでいただけて喜んでいましたが、
アップするのを忘れたままになっておりました。。。



   
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川柳マガジン 2019年3月号掲載句

2019-03-05 | 川柳マガジン
<川柳マガジン3月号 掲載句>

  メルヘンの森から出られない少女
     (印象吟 安田 翔光 選・特選)

  新元号とともに求める新政治
     (時事川柳 梶田 隆男 選・特選)

  母に添いながらわたしも老いてゆく
     (ベスト川柳 新家 完司 選・佳作)

  無かったことにしたくない恋
     (十四字詩「無」 井手 ゆう子 選・佳作)

  多面体どれもわたしの顔である
     (全国誌上句会「雑詠」 天根 夢草 選、熊谷 岳朗 選、前中 知栄 選・佳作)

  近道の景色はちょっと味気ない
     (第17期10回 川柳マガジンクラブ誌上句会「近道」 
           太田 ヒロ子 選・七〇秀)

  近道で時間を食った立ち話
     (第17期10回 川柳マガジンクラブ誌上句会「近道」
           古今堂 蕉子 選・七〇秀)




   
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静岡たかね 2019年3月号掲載句

2019-03-01 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「アンバランス」

  肉を食べぬひと肉しか食べぬひと

  春をゆく冬のこころを抱いたまま

  友だとも恋人だとも言えぬ仲

  傾いた危うさのままピサの塔


<1月句会>

「初」 (山田 勝笑 選)

  寝坊していつも見逃す初日の出

  初期化したはずのこころに住む想い (五客)


「願い」 (渡辺 游石 選)

  笑い皺増やし年輪太くする (地位)


「か、つ、お」 (松田 タ介 選)

  かなうなら月のうさぎを追いかける




      
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