さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

時の川柳・ときせん賞

2018-04-18 | 誌上大会

<第38回 ときせん賞・入選句>

  散る日まで椿は椿父は父 (森中 惠美子、小島 蘭幸、矢沢 和女 選)

  母を抱くわたしが母の母となり (徳永 政二 選・天位)



雑詠2句、
意識してそうしたわけではないのですが、
父と母を詠んだ句になりました。

以下、
ときせん賞の方々の句をご紹介いたします。
受賞おめでとうございます。


*ときせん賞

  喪の庭の雪はあれから溶けぬまま (谷口 修平)


*準ときせん賞

  それはもう隠しきれない春だもの (高浜 広川)

  歩きましょうか笑顔のままでいたいから (坪井 篤子)


*佳作

  AIにまったく関知しない月 (吉崎 柳歩)

  味噌があるお醤油もある雪こんこ (梅沢 きく恵)

  わたくしの指に止まっている夕陽 (太田 扶美代)

  わたしにもある世界一らしきもの (月波 与生)

  不純物混ぜてわたしは強くなる (もり ともみち)

  もうずっと前からおばあさんでした (大久保 眞澄)

  喪が明けて水がやさしい風がやさしい (平井 美智子)





   
   にほんブログ村 






コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咲くやこの花賞(第1回)「水」 | トップ | 豊前境句会「驚く」 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (月波与生)
2018-04-27 20:21:04
紹介ありがとうございます。
和女さんに「らしくない句ですね😁」といわれてます😞
返信する
与生さんへ (さくら)
2018-04-28 06:38:49
らしくない…そうですか?
らしいのは、スクランブル交差点やカフェモカの句などがそうなのでしょうか。

 しゅんかんの交尾スクランブル交差点

似たような感覚を持ったことがあります。
けれど交尾という言葉は思いつかなかった…
衝撃的で、忘れられない句になりました。

わたしは与生さんの、こんな情緒的な句がすきです。

 アイシテナイヒトもとてもいい匂い
 
 ぼくらしい螺子を次の人に渡す

 臨終にこの世の歌を歌い出す

与生さんおすすめの映画は、いつも観てみたいなあと思います。
今日は弘前公園の桜にあえるといいですね。
運転どうぞお気をつけて。
返信する
Unknown (月波与生)
2018-05-15 22:54:10
いろいろ読んでいただいて感激です。

普段いっしょに川柳をしてる連中は、下ネタしか言わないおじいさんや、あびるほどビールを飲んで救急車で運ばれるおばちゃんとかなんで、こういうコメントは心が洗われます😆
今年は西へも行く予定ですので、大会でお会い出来るのを楽しみにしております。
返信する
与生さんへ (さくら)
2018-05-16 19:37:30
こんばんは。
盛りだくさんな連休を過ごされたのですね。
今年も弘前公園の桜にあえてよかったですね。
幻想的な夜桜や花筏、見てみたいなあと思いました。
カタクリの群生も。
青森でシャガール展があったのですね。
すきな画家さんです。

わたしも酒ぐせはよくないほうかも??知れません。
大会には、いまだ数えるほどしか参加したことがなく、
気後れもしてしまうのですが、機会にめぐまれたときには
と思っています。
わたしもおあいできる日を楽しみにしております。
返信する

コメントを投稿

誌上大会」カテゴリの最新記事