1月11日(月)
成人式。
街のあちこちで華やかな振袖姿が通る。
今日は、なんとなくうすら寒い日だ。
「これが本当の冬なんだろうね」と、私はつぶやいた。
着物は寒くないかしら?
今年は暖かい日が続いたから、白いふわふわしたストールもあまり見かけない。
ところが、急に寒くなりだした。
慣れない着物、しかも振袖では、動きも大変だろうな?
私は振袖を着たことがない。
そんな優雅な時代ではなかったのだ。
別に羨ましいとも思わないが、それでも、正月には着物を着た。
殆どは、母の仕立てだ。
母は、着物を縫うのが上手だった。それも速い。時には仕立てを頼まれていた。
ある時、突然、私は自分で着物を縫ってみると言い出して、自分の着物の仕立てを始めた。
布を裁つ事から始まる。縫い方にも、いろいろある。
結局、母に厳しく注意されながら、なんとか仕上げたが、母とは比べ物にはならなかった。
小学校の時も、学校で、一つ身(赤ちゃんの着物)を教えられた。
更に、女学生になってからは、家庭科(昔はそう言わなかった)で、四つ身(子供の着物)から浴衣、着物(袷)襦袢、帯などの縫い方を教わった。
結局、そうして苦心した物は、今、一切、役に立てないでいる。
小学生の頃の思い出に、学校で習った事で、その縫い方は違うなどと母に言われたものがあった。
私はそのことを、直ぐ樣、先生に話した。
先生は生徒を集めて、縫い方を訂正する。
今、考えると、私もお節介な生徒だったのだなと思う。
今では、押入れの高い棚やスーツケースにしまい込まれた着物や帯は、そのままになっている。
『虫干し』さえしないから、どうなっている事やら。
時折「あぁ!着物っていいな!」と思う事もあるけれど、洋服、特に活動的なジーンズやセーターの方が気楽な生活になった。
むしろ、それは、生活の密着し過ぎた無精な服装なのかもしれない。
母が地味な着物で、参観日に来るのが気に入らず、翌日、母が学校へ着て行く着物をうるさく注文した思い出もある。
また、自分で買って来た着物地の柄や色が余りにも洋服じみたもので、母に言われた事も思い出す。
「あなたの着物時は洋服見たい。モダンで地味過ぎる」と…
日本の着物の美しさ、優雅さは、外国でも定評があるが、着物をめぐる母の思い出が度々出てくるのも、私が適当な歳になった所為だろうか?
成人式。
街のあちこちで華やかな振袖姿が通る。
今日は、なんとなくうすら寒い日だ。
「これが本当の冬なんだろうね」と、私はつぶやいた。
着物は寒くないかしら?
今年は暖かい日が続いたから、白いふわふわしたストールもあまり見かけない。
ところが、急に寒くなりだした。
慣れない着物、しかも振袖では、動きも大変だろうな?
私は振袖を着たことがない。
そんな優雅な時代ではなかったのだ。
別に羨ましいとも思わないが、それでも、正月には着物を着た。
殆どは、母の仕立てだ。
母は、着物を縫うのが上手だった。それも速い。時には仕立てを頼まれていた。
ある時、突然、私は自分で着物を縫ってみると言い出して、自分の着物の仕立てを始めた。
布を裁つ事から始まる。縫い方にも、いろいろある。
結局、母に厳しく注意されながら、なんとか仕上げたが、母とは比べ物にはならなかった。
小学校の時も、学校で、一つ身(赤ちゃんの着物)を教えられた。
更に、女学生になってからは、家庭科(昔はそう言わなかった)で、四つ身(子供の着物)から浴衣、着物(袷)襦袢、帯などの縫い方を教わった。
結局、そうして苦心した物は、今、一切、役に立てないでいる。
小学生の頃の思い出に、学校で習った事で、その縫い方は違うなどと母に言われたものがあった。
私はそのことを、直ぐ樣、先生に話した。
先生は生徒を集めて、縫い方を訂正する。
今、考えると、私もお節介な生徒だったのだなと思う。
今では、押入れの高い棚やスーツケースにしまい込まれた着物や帯は、そのままになっている。
『虫干し』さえしないから、どうなっている事やら。
時折「あぁ!着物っていいな!」と思う事もあるけれど、洋服、特に活動的なジーンズやセーターの方が気楽な生活になった。
むしろ、それは、生活の密着し過ぎた無精な服装なのかもしれない。
母が地味な着物で、参観日に来るのが気に入らず、翌日、母が学校へ着て行く着物をうるさく注文した思い出もある。
また、自分で買って来た着物地の柄や色が余りにも洋服じみたもので、母に言われた事も思い出す。
「あなたの着物時は洋服見たい。モダンで地味過ぎる」と…
日本の着物の美しさ、優雅さは、外国でも定評があるが、着物をめぐる母の思い出が度々出てくるのも、私が適当な歳になった所為だろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます