さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

輪島から穴水へ

2019年11月12日 | 山陰・北陸日本海



さて千枚田も見たし、これから南下して七尾へ向かいます。輪島の街並みはきれいだった。



こんな建物を見ると、もうホレボレしてしまうぞー。両サイドが空いているのも
嬉しいではないか。



まもなくバスが出るので、さっさと行かねば。見とれている場合ではないのだ。
一服する5分も余らせたいしな。



輪島駅です。廃線になってバスターミナルになっているのですが、駅という名前は
残っているわけです。道の駅になっていて大きな土産屋がありました。



おっと、工事していましたが、どうやら駅の名残りを残すようです。



あ~、ここが終点だったというわけですね。



反対側はこういうふうに電車が来ていたと。ホームも少しだけ残しているんですね。
しかし終点輪島の次は「シベリア」かいー。
九州で廃線になったところがきれいさっぱり住宅になっていて寂しい気持ちになった
ことがありましたが、こういう気の利いた残し方はとてもいいなあ。



さて北の海岸線にある輪島から、バスに乗って穴水に行きます。そこから電車に乗って
今日の目的地、七尾に行くのです。輪島まで線路を残せばよかったのになあー。



バスはガラガラで、先頭に座れました。本数も少ないのに、乗客は少ないから、これ
じゃあ電車は廃線になるよなあ。。。



運転手の座っているところにカメムシが入ってしまい、少し臭いました。運転手さんは
けっこう気にして、ぞうきんを出してゴソゴソ。こちらは安全運転を気にしたよw



穴水駅についてみたら、七尾に向かう電車がホームに入っていました。なんじゃこりゃー。
恥ずかしすぎるだろう!こういう絵って、必ずローティーンだよなあ。いかがなものかと。
何人も描くんなら、30代エプロン姿、40代割烹着姿、50代着物姿とか並べてみんかい!
別に80代スナックのおばあさんとまでは言わんからw

そういえばさ、女性が書いた漫画って、若者を描くのは上手だけれど、中年女性を
描くのヘタだよね。若い顔のままでほうれい線入れただけとかさ。おばーさんになると、
突然小さくなって大福みたいに太ってて、いきなり別の生き物になるけどさ、その途中が
うまく描けているのってあまり見たことないぞ?



いやたしかにこんな三つ編みで和の制服を着てたら、をぢさんは萌えってなるけどさ。。。


輪島 千枚田

2019年11月10日 | 山陰・北陸日本海



自転車でやってきた千枚田、ようやく到着です。街道沿いなので、やはり自転車で
来る奴は他にいない。ホント車社会になりましたね、日本は。車持たない、スマホ
もたない、いつまで続くだろ?



地図には何人かの有名人オーナーが表示されていました。



例によって風に吹かれてオールバック状態の木が立っている。フリーザの第二形態
ともいえよう。



なんか電球がたくさん見えるでしょ?ライトアップして観光名所にしようとしているん
です。観光案内所のじっちゃんが「夜に行けばきれいなんだよ」と言っていましたが、
夜にバスはねーぜー。(昼もすごく少ないけど)



坂はかなり急です。階段にすべきくらいです。思ったより広くない。千枚田じゃなくて
百枚田って感じだぞ?中国の龍勝で見たのは、地域全体、いくつもの山が見渡す限り
棚田だったので、スケールが違い過ぎる。よろしければそちらの記事をご覧くださいw



下から見上げると、電球がやたらに目立つ。イルミネーション会場ってか?



それなりに観光客がちらほらとおりました。15分くらいで帰ることに。雨やどりで
少し時間をくったしなあ。



なんか往復2時間近くかけた割には、あまり感動がなかったな。。。



帰りもま~た同じようなところ、輪島の街から近いあたりで雨が強くなる。ここは
またどこかの軒先に自転車を止めさせて頂きました。でもなんとか2時間で帰り、
七尾へ向かうバスに乗ることができたのでした。気仙沼のときみたいに、途中で
充電が切れることもなかったしね^^;


自転車に乗って千枚田へ

2019年11月08日 | 山陰・北陸日本海



輪島の観光案内所から、電動アシスト付き自転車を借りて千枚田へ向かいます。
「車で15分」と言われたって、公共交通機関しか使わない私ですし、またバスの本数も
すごく少ない。というわけで、自転車で出動だ。電動なら坂も楽々!



快調にペダルを漕げば、鼻歌も出てくるってもの。昨日の雨もあがったぞ♪



日本海は、少々荒れております。まあ三陸の太平洋ほどではないですが。



10分ほど走ったところで雨がポツポツ。。。そしてそのうちバラバラ!何も隠れる所が
ないときに限って降ってきやがる。ザザザと降ってきて、ビシャビシャになってとある
民家の軒先に雨宿りをさせてもらう。玄関の中に少し入って、窓の近くで雨をよけて
いるのだが、ちょっと怪しいよね^^; 窓から素敵な女性が顔を出して、タオルを
差し出してくれる・・・なんてことはなかったですw



10分ほどで雨はあがってきました。千枚田へは10㎞程。片道40分くらいか?計算では
往復40分ずつで、あちらでの滞在が30分ほどなら、2時間で帰ってくること出来て、
昼に出る七尾へ向かうバスに乗ることができるだろう、と考えていましたが、ここで
ちょっとタイムロスだ。あんまり急ぎたくはないんだがw



地図をよおく見れば載っているのだが、能登半島の沖合にはいくつか小さい島があります。



七ツ島といって、無人島だそうですよ。



少し小高い丘に登ってきました。電動はスイスイだ。風を受けて、濡れた服もすぐに
乾くぞ。



下りは風を切って一気に進む。



お? 日本海の風を受けてこんな形になってしまったか。



反り返って戻る暇がないほどに強風を受け続けて育ったかー。いつもヘコヘコ頭を
下げ続けて仕事をしているから猫背っぽくなっている人を知っていますが、そういう
ことか?



おうおう、素敵な集落ですねェ。千枚田は意外と遠いぞ。。。


輪島 夜の酒

2019年11月06日 | 山陰・北陸日本海



さて輪島のささやかな歓楽街、今宵の一軒目は「どんぶらこ」。家族経営の店でした。



この店は、大将のお母さんがスナックをやっていたそうで、代替わりで居酒屋に変わった
そうです。金沢まで新幹線が来て、さらに外国人旅行客が増えたもんですから、だいぶ
客が増えたそうです。でも夜に食事に来て、酒を飲まない客が増えたと言っていました。
「ウーロン茶とか、ソフトドリンクでも頼めばいいけれど、水だけだとお金も取れない
しねえ・・・」とぼやいていました。(^益^;
それは外国人だけでなく、日本人でもそうらしいです。ちと調子がずれますよねェ。



酒は「益荒男・極」。5年の古酒だそうで、最近増えている「上品な女性」のような
大吟醸系ではなく、「気難しいおっさん」のようなクセのあるがっつり系でした。

魚は「ふくらぎ」。聞いてみたら鰤の幼魚だそうで、東京では「イナダ」と呼ばれて
いるものです。魚の呼び方は、全国あちこちで違うからなあ。



続けて「千枚田」のひやおろしを燗してもらいました。明日行く予定の棚田の米か。
焼き海苔みたいなのは、「はまなと」という、こちらの海藻。これが軽くてパリパリ
なんですが、何枚も食べていると、けっこう腹に膨らんだ。

さてさて、だいぶ話がはずんで酒も進んだ。客は贅沢にも俺ひとりだったし。
酒飲み旅行だと知ると、親父さん、次はどうするのかと聞いてきた。もちろん輪島の
レジェンド、「歴史を刻んだ最長老のお店はありますか」と聞いたら、それなら
「英恵だ」と即答。ここから遠くないそうです。

8時に開店するというので、30分ほど飲み続けて待つことに。時間になったら、店に
電話をしてくれましたが、残念ながら出ない。もうちょっと待つ。女将さんがそれを
聞いて「その店でいいの?」なんて聞くから、親父さんは「だって最長老で、輪島の
歴史を語ってくれる人って言うんだから!」と答える。そういうリクエストは少ないん
だろうなあ。

親父さんはいつの間にか走って見てきたらしく、「暗くなってるなー」と残念そう。
親切にすみません。。。(^益^;



「英恵」に来てみたら、灯がついていました。いま開いたところだったのです。
スミマセン、けっこう千鳥足で来たから、ボケてますね^^;



「どんぶらこ」の親父さんが紹介してくれて、8時になっても電話がつながらないから
やきもきしていたんですよ、と言うと、親父さんに「無事来ました」と電話してくれ
ました。期待通りの感じのいいおばーさん♪



本場の薩摩で覚えてから、芋焼酎をやるようになりました。さっぱりしてて仕上げには
とてもいい。スナックではウィスキーよりも焼酎が売れ筋なんですよね。



さすが輪島。つまみにも海藻。これがまたパリパリと美味しくて、焼酎がなくなる。
スナックで二人きりなもんだから、グラスが空くとすぐに新しく作ってくれる。
しっぽりと語らいました。話題はあちこち飛んで、こちらもすっかり酔っ払うもんだから
最後は何がなんだかわからなくなりましたー。でもおばーさんだと、そういう酔っ払いの
あしらいかたもよおくご存じでしょうし、ま、いいでしょ^^;



覚えてないけど、帰り道の画像が残っていました。


輪島漆芸美術館

2019年11月04日 | 山陰・北陸日本海



出た!乾電池の自動販売機。必ず電池は錆びています。コンドームの自動販売機も
たまに見かけますよね。



さて輪島の散策は続き、永井豪記念館から輪島漆芸美術館に向かいます。コンセプトが
あまりにも違う気がしますが、割引共通入館券があるのです。ま、輪島を観光していて
入ろうと思うのはこの2つくらいなので、ちょうどよかったと。



もうこの先は日本海。



海辺だからか、こういう素敵な建物がありました。



なんか妖怪みたいでコワイよねえ。



さてこちらが輪島漆芸美術館。残念ながら、内部は撮影禁止。展示品は素晴らしいです。
もともと私は美術館・博物館に行っても、あまり関心がないのは書、陶磁器、漆器など
で、あまりじっくり見ません。

でも、本当に素晴らしいものはやはり目を引くものです。素人目にも、超一流品は
すごいと思わせてくれるものなのでしょう。椀はもちろん、硯箱、重箱や皿などの
漆塗り。あまりの見事さに、吸い込まれるように目が釘付け。見つめ続ける!

集中して1時間ほども見ていたら、くらくらになってしまいました。目が回るというの
とはちょっと違う。目は回っていません。でも、たとえば細かい文字がびっしりの文書を
PC画面でスクロールし続けているときとか、見悶えるように背中というか、体全体が
苦しくなるって感覚、わかりますか?

哲学書を布団のなかで読んでいて、疲れ切って寝てしまったあと、脳味噌がウンウン
うなり続けているもんだから、体が眠っているのに興奮状態がおさまらず、まどろみの
なかでうなされてしまうときの症状。

イタリアの美術館で、あまりにも細かく精巧に彫られたカメオを見つめ続けたときにも
こうなりました。見続けたいけれど、脳のスペックが追い付かずにフリーズした感じ。



脳が疲れ切ってへとへとになった。。。



立派な漆会館の前を通ったけれど、もういい。こちらは土産物屋です。美術館級の
ものを見たあとだからなあ。普通の高級品くらいだと色あせて見えるだろう。



おー、木造3階建て、好きだー。



おっ、さっきは気づかなかったけれど、連続ドラマ「まれ」の舞台になったんだよね、
ココ。記念館にはパネルでも展示してあったのかな。閉まってるねー。

ちなみに土屋タオちゃん、「花子とアン」のときの妹役をやってたときは、可憐な
田舎娘でとても素敵に見えましたが、主役に抜擢された「まれ」ではイマイチ。
ドラマのヒロインも、脚本の出来によって注目されて話題になったりorすべったり。
演技とは関係ないのに有名になったり消えていったりするものですよねー。



おっと、こちらのマンホールは漆器だ。