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主人公のモデルの牧野富太郎先生推しというのと、その実家が蔵元だったということで、朝、出がけに見ることも多いNHKの朝ドラ「らんまん」。
それもあって、先日、和歌山の方と話をしていて、「和歌山では朝ドラもあるし盛り上がっているんでしょうね」と話を振ったら、「???」という反応。
数秒後に、気がつきました。
こちらも推し、南方熊楠と勘違いしていましたよ。
今この時点では朝ドラの影響で牧野富太郎の方が有名かもしれませんが、明治期の博物学者で、粘菌など生物の研究でも有名。
その南方熊楠、何年か前、国立科学博物館での企画展を見に行った際、実は酒蔵の出身ということでこちらで記事にもしています。
南方熊楠の実家「世界一統」からも「南方」というお酒が。
明治期の生物学者で、しかも在野系、そして出身も蔵元、ということで完全に混同していました。
改めて生年等を調べてみると、
南方熊楠:1867-1941
牧野富太郎:1862-1957
なので、牧野の方がちょっと年上で長生きですが、年代的にはほぼ重なっています。
また、思い起こせば昭和天皇の「雑草という名前の草はない」という名言は実は牧野富太郎から出た言葉と言われていますし、南方熊楠は昭和天皇が和歌山を訪問時、天皇たっての願いでご進講を行ったということですから、昭和天皇つながりでもあります。
でも、2人の関係というのはあまり聞きませんね。
牧野富太郎は、朝ドラでも在野の人と言う建付けですが、実際には東大で活動を続け、植物分類学と言う当時の学問体系の王道(というか、旧世代の王道)にいた人。
一方、南方熊楠は大英博物館からの帰国後は本当に在野で過ごし、研究内容も博物学とか民俗学とか、分析的というより俯瞰的な学者だったので、必ずしも接点があったわけではないのかもしれませんが、実際どうだったのでしょう。
朝ドラを機に、こうしたことも明らかになるかもしれませんし、ちょっと気にしてウォッチしていきましょう
(9/10追記)「らんまん」予告によると9/11からの週に南方熊楠の名も出てくるようです!!両者の自叙伝を読みましたが、全然違うキャラクターに見えますね(良くも悪くも牧野富太郎の方が人たらしというか俗っぽいというか。。。)。
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