昨日はたな卸。倉庫でもいつもより2時間くらい遅くまで作業が行われていました。
お疲れ様
さてさて、明けて今日から新年度、一年間、頑張りましょう！！
で、幸先よく、新製品（予定）のご紹介、です。
弊社オリジナル「吟醸 以心」の上位銘柄というか豪華版のお酒です。
その名も、スーパー大吟醸「磨き以心」（仮称）、です。
仮称ながら「スーパー歌舞伎みたい」と、名前の評判が今一なのはさておき、以下の点でスーパーです。
(1)精米歩合がスーパー
吟醸以心の精米歩合は60%（40％削る）のに対し、なんと15%、85%も削っています。
玄米
85%削った
あの「獺祭」の革新の酒「二割三分」が文字通り23%（77%削る）、また、福井の「梵」に「中取り 磨き二割」という20%削ったお酒がありますが、それよりもさらに一回り削ったことになります。
ここまで来ると、正直「意地」という気もします（実際そうです）が、雑味の全くない、端正な味わいです。
(2)アルコール度数が（少し）スーパー
15%まで磨いてしまってちゃんと発酵するのか、という心配もありますが、この「磨き以心」は、若干の加水後で、アルコール度数18.5%にて出荷されます。
（もちろん純米（超純米）ですから、醸造用アルコールは入ってませんん）
この度数で出荷するのは、この度数が最もコメの甘みと香りを感じられるから。
（16.0～19.0まで、0.2%おきに12人で官能検査を実施した結果です）
(3)酵母が（その名通り）「スーパー」
「以心」は吟醸系酵母を用いているのですが、皆さんご存知のように、蔵元さんの個性というか、蔵付き酵母との知られざるコラボ、というのでしょうか、どうしても生もと系の味わいも出てきてしまっています。
それはそれで良いのですが、15%の高精白の場合、ある意味、純粋な工業用エタノールへの発酵ができるような酵母が必要かも、ということで、月桂冠総合研究所さんが2008年度に日本農芸化学会大会で発表された「スーパー酵母」を利用しています。
（ちなみに論文タイトルが「スーパー酵母によるセルロースからのバイオエタノール生産」です）
こうして開発された、スーパー大吟醸「磨き以心」（仮称）。磨きは4倍（1/4）ですが、ロットの問題もあり、コストは「以心」の8倍くらい。
正直、8倍おいしいか、と言われると、「．．．．．．」ですが、升本の一つの挑戦、です。
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