やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

やさしい時間

2012年07月20日 | 家族

関門橋


こちらは九州
あちらは本州

橋の真ん中で門司と下関との境界線がある


歩いて渡れる人道には
ちゃんと境界線が記してあった



6月に母が来て以来どこにも連れて行けなかったので
昨日初めて車で門司港までドライブした

本当は門司区役所まで行くのが目的だったけれど
ちょっと足を延ばして布刈公園まで行ってみた


雨上がりの蒸し暑い一日で、
ほんの少し車から降りただけで
汗がにじみ出る

「暑いね」と言いながら
眼下の門司港や対岸の本州に目をやる

ふらつきはあるけれど
少しの支えで歩けるようになって
海や船や橋を渡る車を見ながら
「ここへは前に来た事があるね」
数年前の事を思い出している


母が自分を少しだけ取り戻して
混乱の際から戻って来た事に
娘として嬉しく
子供時代に戻ったように
母に甘えてみたくなって
手を握ってみたりした



自分の親を介護するということは
思ったよりも大変だった
昔の母の面影をいつも追い求めてしまう
そして、違いを見つける度に
否定していたのかもしれない

母はよけい混乱し
私は傷つき疲れていく


そんなことではいけない

認める事、受容する事から始まるのだと
教えられた事を思い返す

認めていたつもり
受容していたつもりだった



関門橋を見つめる母を見て
愛しいと思った
ずっと傍にいて欲しいと思った

母を介護するのではなく
母と共に生きるのだと
改めて思う


「歯を磨いて寝ないとね」
という私に
「歯は洗うんだよ」
と正す母


そんな母と一緒に生きて行こう
楽しい事をたくさん探そう

母と私の
二人三脚で




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