やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

明日へと

2011年09月25日 | 

<お彼岸になると一斉に咲きだす曼珠沙華>


季節が変わっても
相変わらず忙しく仕事して
余計な事で気分を害して
そしてまた疲れきって、、、

そんな繰り返しで、胃も肩も痛い


打ちひしがれてお酒を飲んで
朝もゆっくり寝坊した

おいしい朝ごはんを食べて
何も考えずにのんびりしていたら
何だか元気が湧いてきた


そうだ!掃除をしよう!!


部屋が徐々に綺麗になって行く
布団も干して、さっぱりした


パソコンも整理して動きやすくなったし
(ありがとう!)
どこかへ出かけよう










ということで、平尾台へ出かけて行った


いつもの駐車場の入口に
蕎麦の花が咲いていた

そういえば、蕎麦打ちの体験が出来ると
聞いた事があった
一度体験して自分の打った蕎麦を食べてみたいものだ
美味しくないかもしれないけれど
達成感はあるはずだ


写真を撮っていると
側にいた若者達の話声が聞こえてくる
何やら楽しそうだ
若いというだけで楽しかった時代を超えて来た
その時間が愛おしかった





平尾台の向こうに連なる山々が
少しずつこころを癒す



そろそろ帰る時間だ




昼と夜の狭間で

2011年09月20日 | 夕陽


帰り道、仕事場のデイサービスを出ると、
坂道の先の先に海が見える。

それは、申し訳程度の
しるしだけのような海だけれど
仕事の疲れが癒される
オンとオフの狭間のような
そんな坂道の楽しみだった。


先週は毎日夕焼けがきれいで、
東京からの帰りの日、喧嘩したままの母に
電話したくなった。


「うん?どうしたの?」

「帰り道の坂道から海が見えてね、
 今日はすごく夕焼けがきれいだから
 お母さんにも見せてあげたいなって思ってね、、、」

「そう、こっちも今日は夕焼けみたい」

「そうなんだ。
 海と空が夕焼けで続いているみたいになって
 どこまで海で、どこから空なのか分からないみたいな
 そんな海をお母さんにも見せてあげたいよ」

「私も昔は夕方によく泳いだんだよ。昼間は畑仕事で遊べなくてね、
 終わってから泳ぐんだけど、そんな時、夕陽がきれいだったよ」






夕焼けに霞んだ海が、お互いのこころを溶かして行く。

今を留めておけなくなった母も
子供の頃の記憶は鮮明に蘇る。


「元気なうちにこっちに来てみたら?」

「もう、そこまで行けるほど元気はないよ、、、」





母の心まで動かすにはどうすればいいものか、、、







翌日、
駅の向こうの海岸沿いの遊歩道から夕陽を眺めた。


病んだ母と自分と家族とを天秤にかけながら
どこかで、自分の都合のいい解決策を探そうとしている。







夕陽の沈んだ後の空に
秋の始まりのような雲が残されていた。