やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

大賀ハス

2012年07月23日 | 季節感



久々に自分の時間をもらい
ハスを見てきました。

大急ぎの4時間。
往復3時間半。

なんとも切ない、、、











それでも、一人の時間を堪能出来ました。




花の中を覗いてみると、、、


ツブツブが可愛い。





横から見たら、、、




これはなぁに?



引いてみると、、、




やっぱり、ハスなんですね。
中身を覗いたらちょっと恥ずかしいかもね。





やさしい時間

2012年07月20日 | 家族

関門橋


こちらは九州
あちらは本州

橋の真ん中で門司と下関との境界線がある


歩いて渡れる人道には
ちゃんと境界線が記してあった



6月に母が来て以来どこにも連れて行けなかったので
昨日初めて車で門司港までドライブした

本当は門司区役所まで行くのが目的だったけれど
ちょっと足を延ばして布刈公園まで行ってみた


雨上がりの蒸し暑い一日で、
ほんの少し車から降りただけで
汗がにじみ出る

「暑いね」と言いながら
眼下の門司港や対岸の本州に目をやる

ふらつきはあるけれど
少しの支えで歩けるようになって
海や船や橋を渡る車を見ながら
「ここへは前に来た事があるね」
数年前の事を思い出している


母が自分を少しだけ取り戻して
混乱の際から戻って来た事に
娘として嬉しく
子供時代に戻ったように
母に甘えてみたくなって
手を握ってみたりした



自分の親を介護するということは
思ったよりも大変だった
昔の母の面影をいつも追い求めてしまう
そして、違いを見つける度に
否定していたのかもしれない

母はよけい混乱し
私は傷つき疲れていく


そんなことではいけない

認める事、受容する事から始まるのだと
教えられた事を思い返す

認めていたつもり
受容していたつもりだった



関門橋を見つめる母を見て
愛しいと思った
ずっと傍にいて欲しいと思った

母を介護するのではなく
母と共に生きるのだと
改めて思う


「歯を磨いて寝ないとね」
という私に
「歯は洗うんだよ」
と正す母


そんな母と一緒に生きて行こう
楽しい事をたくさん探そう

母と私の
二人三脚で




二人暮らし

2012年07月12日 | 



デイサービスのスタッフが
「ネジバナが咲いていたよ」と
利用者さんの家から頂いて来た。

花は次々と季節を知らせてくれている。

私も・・・と思いながら雑事にに追われる毎日。


   
<6月の花:クリックすると大きくなります>


母は毎日デイサービスへ行き、
座位時間を延ばし、体力をつけ、
最近はすっかり慣れて、他の利用者さんたちと
手作業などで楽しめるようになってきた。

いつも笑顔だし、時々疲れたとわがままを言い、
ベットで寝かせてもらっている。
杖をついて自分でトイレにも行けるようになった。

入院後の悪い時にこちらに来たので、
混乱がひどかったのだと思う。
睡眠導入剤を飲んでいたことも
フラツキや混乱の原因になっていたかもしれない。


「ここは静かだね、
 あんたが何でもしてくれるし、安心だね。
 私はここにずっと居ても良いのかい?」

母は時々私に尋ねる。

「居たければいつまで居ても良いのよ、
 取敢えず、歯を治してから先の事を考えようね」


歯の治療も順調に進んでいるように見える。
肺のレントゲンも以前と変わらず、
血液検査もクリアーし、薬も必要最小限の4種類に減った。
こちらで行き始めたクリニックの先生も
『薬はなるべく少なくしたい』という
私の考えに賛成してくれた。



そろそろトイレとお風呂の住宅改修が始まる。
自己負担もあるけれど、自分の先々のためにも
この際機能的にしておきたい。
手すりが全部ついてしまえば、
留守番も出来るようになると思う。



  
<雨の好きな花たち:クリックすると大きくなります>



母との二人暮らし。

母が居てくれる事が幸せに思える
そんな今日この頃。


東京

2012年07月02日 | 家族
東京から母がやって来た。
娘の結婚式に出席し、
そのまま、私の家にいる事になった。

「歯の治療をしましょう」
そう言ったら、しばらく私の家にいる事を納得したように見えた。








夕方になると母の脳は混乱する。
夕食の支度をしている私にいろいろと話しかけるけれど、
私を誰かと勘違いしているらしい。
しばらく話を合わせていたけれど、つい悲しくなって
涙がこぼれそうになる。

分かっているのだけど、他人と自分の親とは
こうも違うのだと、思い知らされることばかりだ。



「私、明日ちょっと帰ってこようと思うんだけど」と母。

母は今でも東京の家に帰りたいし、
ここを東京と思いこんでいる時もある。



懐かしの東京、
母にとっては故郷のような町なのだろう。





王子駅へととづく道にいつも気になるマンションがある。
其々の部屋のベランダに木が植えてある。

見上げると涼しい風が通り抜けるような気がした。